2014 Fiscal Year Research-status Report
インド版マイクロファイナンスSHGの発展における信用組合の役割に関する研究
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24780223
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Research Institution | Policy Research Institute, Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries |
Principal Investigator |
草野 拓司 農林水産省農林水産政策研究所, その他部局等, 研究員 (70409473)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | マイクロファイナンス / インド / マハラシュトラ / 信用組合 / 信用農協 / SHG / Self Help Groups / 農村金融 |
Outline of Annual Research Achievements |
経済成長に沸くインドにおいて、農村における貧困問題は依然として深刻である。そこで、農村の貧困問題を解く1つの手がかりとして、近年注目を集めているインド型マイクロファイナンス「SHG(Self Help Groups)」の働きに着目する。ただし、このSHGは農村における普及度が地域により大きな偏りをみせていることから、普及のための方策を考える必要がある。そこで注目するのが、インド農村で大きな普及度をもつ信用組合で、この信用組合を利用したSHG普及のための新たな方策を提示していくことが、本研究の課題である。 この課題に取り組むため、平成24年度には、現地調査の結果を中心に、信用組合内部におけるWomen Development Cellのインパクトに関する分析を行った。平成25年度にも現地調査を行うことで、Women Development CellがSelf Help Groupsに与えるインパクトに関する分析を行った。そして、平成26年度の目的は、以上の2ヵ年における現地調査や文献調査等の結果を踏まえ、成果を総合的に整理することであった。そのために、これまで行った現地調査や文献調査等のデータを整理した上で、データ不足を補うため、平成26年9~10月に現地での補足調査を実施した。その結果、信用組合独自でSHGを結成・育成する際、Women Development Cellがいくつかの重要な役割を果たしていることが分かった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成26年度は、本研究の取りまとめを行った上で、学会や研究会で成果を報告し、その結果を踏まえて修正し、最終的な論文・レポートを作成する予定であった。しかし、当初予定していた学会・研究会での報告が若干不足しているため、本研究の達成度はやや遅れていると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は、学会・研究会での報告を積極的に行い、そこで受けたコメントを参考にして、最終的に論文・レポートとして完成させる予定である。
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Causes of Carryover |
当初は、国内外での学会や研究会で数回の報告を行う予定であったが、取りまとめが遅れたことにより、それができなかった。そのため、旅費等の支出額が予定額を下回っている。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
国内外での学会や研究会で報告を行うための旅費として支出することを予定している。
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Research Products
(2 results)