2012 Fiscal Year Research-status Report
リモートセンシングデータを用いたモンゴル草地における草地劣化分布の把握
Project/Area Number |
24780249
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
関山 絢子 東京大学, 生産技術研究所, 特任助教 (00596835)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | モンゴル / 草地劣化 / 衛星リモートセンシング / バイオマス |
Research Abstract |
現地調査はモンゴルの首都ウランバートル近郊,約15カ所において行った.本年の降水量は例年よりかなり多く,ヨモギを主とした家畜の嗜好性が低い広葉植物が分布している地域を新たに発見することは困難であった.また,調査を行った地点においても家畜の嗜好性が高いイネ科の植物が繁茂していた.本年のような降水があるのはまれであることから,調査地では1m四方の方形区を作成し,坪刈りを行うことでバイオマスを測定した.また,各調査地に有占している植物のピュアスペクトルも収集した. 結果として,過去の調査においてもバイオマス測定を行っていたことから,現地観測データを基にMODIS-LAI画像からバイオマス分布を求めるための推定式を算出した.解像度の高いLANDSAT画像の利用を試みたが,LANDSATから計算可能であるNDVIよりも植物体の構造を考慮したLAIの方がバイオマス推定式の精度が高いことから,MODIS-LAIデータを用いた.次に,スペクトル特性を用いた広葉植物の抽出については手法が確立しておらず,分類手法の提案を試みているところである.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
現地観測点は増えたが,ヨモギやアカザが大規模に繁茂している地域が少なかったため,十分な現地データが収集できていない.そのため,草地タイプの分類手法が確立できていない.
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き,ヨモギの広葉植物の分類手法考案を試みる.現地調査の準備も入念に行い,草地劣化地域を特定する.仮にヨモギの分布が明確にならなくても,バイオマスと土壌水分分布から,牧草の生育しにくい地域を特定する予定である.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
該当なし
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