2014 Fiscal Year Annual Research Report
核膜孔構成因子TMEM48が担う核内ゲノムダイナミクスの制御機構の解明
Project/Area Number |
24780270
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
秋山 耕陽 岡山大学, 学内共同利用施設等, 助教 (20515142)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 核膜孔 / 発生生物学 / 配偶子形成 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度では、下記の研究を遂行した Tmem48遺伝子が減数分裂第一分裂前期において不可欠なDNA二本鎖切断(DSBs)修復過程に重要な役割を果たしているのかを調べた。本研究において、SUMOによるタンパク質修飾に関わるSUMO1、UBC9そしてRanBP2の局在を免疫組織化学的に調べたところ、いずれのタンパク質もTmem48遺伝子を欠損するsksマウスにおいても正常個体と同様に局在しており、異所的に局在する等の異常は観察されなかった。 SUMOによるタンパク修飾は、タンパク質の核への局在化やクロマチン構造制御など細胞の恒常性の維持に重要であるが、減数分裂第一分裂前期においてDSBs修復に異常が生じるsksマウスの生殖細胞でも正常個体と同様に局在していることから、sksマウスにおける減数分裂の異常がSUMOを介したDSBs修復機構とは異なる分子機構に起因することが推測された。
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