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2013 Fiscal Year Annual Research Report

GnRHのパルス状分泌におけるニューロキニンBおよびダイノルフィンAの役割の解明

Research Project

Project/Area Number 24780275
Research InstitutionNational Institute of Agrobiological Sciences

Principal Investigator

山村 崇  独立行政法人農業生物資源研究所, 動物生産生理機能研究ユニット, 任期付研究員 (60582723)

Keywordsパルス状分泌 / ニューロキニン / キスペプチン / GnRH / マイクロダイアリシス / ヤギ
Research Abstract

性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)のパルス状分泌の制御に関与していると考えられているニューロキニンB(NKB)の脳内の弓状核における役割を明らかにするために、マイクロダイアリシス法を用いた濃度変動解析手法により、弓状核の内因性のNKBの分泌動態の解析を行った。
昨年度確立したマイクロダイアリシス法による弓状核の細胞外液を採取する方法を用いて、NKBの回収を行った。具体的には、ヤギを麻酔下で脳固定装置に保定し脳室造影を行い、第三脳室の形状をもとに弓状核キスペプチンニューロンの局在部位を決定し、マニピュレータを用いてガイドカニューレを決定した座標に誘導し、デンタルセメントによりカニューレを頭蓋骨に固定した。約1ヶ月の回復期間後、ヤギにエストロジェンの代償投与を施し、ヤギが覚醒した状態でマイクロダイアリシスプローブをガイドカニューレに挿入し、マイクロシリンジポンプを用いて弓状核の細胞外液を流速2マイクロリットル/分で5時間に渡り10分毎にプールしたものを採取した。
免疫酵素測定(EIA)法によりNKBの濃度測定を行ったところ、NKBの濃度変動は確認されたものの、期待されたGnRH/黄体形成ホルモン(LH)のパルス状分泌を誘導するような明瞭なNKBのパルス状の変動は観察されなかった。
ヤギを用いて、マイクロダイアリシスを用いた細胞外液採取法を確立できたこと、また脳の弓状核においてパルス状ではないもののNKBが分泌されており、濃度変動が起きていることを確認できたことは、GnRH分泌のパルスの発生機構を紐解く上で重要な成果である。

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Published: 2015-05-28  

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