2014 Fiscal Year Annual Research Report
MHCクラスI分子を介したヘルペスウイルス細胞内侵入機構の解明
Project/Area Number |
24780279
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
佐々木 道仁 北海道大学, 学内共同利用施設等, 研究員 (70609403)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | ヘルペスウイルス / ウマ / レセプター / MHCクラスI / ウサギ |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は昨年度に作製した可溶化EHV-4 gD組換えタンパク質(sgD4)と可溶化EHV-1 gD組換えタンパク質(sgD1)を用いて、EHV-1とEHV-4の細胞内侵入機構に関して更なる解析を実施した。 ウマ培養細胞株E.Dermでは、sgD1またはsgD4の前処理によりEHV-1とEHV-4の細胞内侵入が阻害された。したがって、EHV-1とEHV-4は共通のレセプター分子を介してE.Derm細胞内に侵入することが判明した。一方、ウサギ培養細胞株RK13とチャイニーズハムスター培養細胞株CHO-K1ではsgD1はEHV-1の細胞内侵入を阻害したものの、sgD4はEHV-1の細胞内侵入を阻害せず、これらの細胞におけるEHV-1独自の細胞内侵入機構の存在が示唆された。 昨年度までにウサギMHCクラスI遺伝子クローンA31がウマMHCクラスI遺伝子クローンA68に比べてEHV-1とEHV-4のレセプターとしての機能が低いことを確認している。そこで、本年度はA31のレセプター機能に関して更なる解析を実施した。過去の研究報告でウマMHCクラスIの173番目のアミノ酸が疎水性アミノ酸であることがEHV-1レセプター機能に重要であることが示されている。一方、A31は173番目に親水性アミノ酸スレオニンをコードしている。そこで、A31の173番目のアミノ酸をアラニンに置換した変異体(A31 T173A)を作製し細胞に発現させたところ、A31 T173A発現細胞はA31発現細胞に比べてEHV-1とEHV-4の感受性が上昇しており、ウサギMHCクラスIにおいても173番目のアミノ酸がレセプター機能に重要であることが判明した。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] Isolation and characterization of a novel alphaherpesvirus in fruit bats.2014
Author(s)
Sasaki M, Setiyono A, Handharyani E, Kobayashi S, Rahmadani I, Taha S, Adiani S, Subangkit M, Nakamura I, Sawa H, Kimura T.
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Journal Title
Journal of Virology
Volume: 88
Pages: 9819-9829
DOI
Peer Reviewed
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