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2013 Fiscal Year Annual Research Report

シロイヌナズナ熱ショック転写因子A1dおよびA1eの活性化機構の解明とその利用

Research Project

Project/Area Number 24780331
Research InstitutionTottori University

Principal Investigator

薮田 行哲  鳥取大学, 農学部, 准教授 (00379562)

Keywords熱ショック転写因子 / シロイヌナズナ / タンパク質間相互作用
Research Abstract

熱ショック転写因子(Hsf)は真核生物全般に広く保存され、ストレス応答に重要である。シロイヌナズナには21ものホモログが存在し、構造の違いからクラスAからCの3クラスに分類されている。その中でもHsfA1dおよびHsfA1eがHsfを介したストレス応答のマスターレギュレーターであることが明らかになりつつある。本研究ではHsfA1d/A1eの活性化に関わるタンパク質の単離を目的として、昨年度までに酵母ツーハイブリッド法によりスクリーニングを行ったところ、いくつかのクローンを得る事ができた。本年度はその解析を行ったが、全て擬陽性であることが明らかとなった。このことは転写因子であるHsfA1d/A1eが酵母でも機能した結果によるものと推測した。そこで原核生物である大腸菌を用い、Bimolecular fluorescence complementation (BiFC) 法によるスクリーニングを行った。その結果、これまでに熱応答に関わる事が報告されているタンパク質をコードする遺伝子が単離された。またこのタンパク質をコードするクローンが複数単離された。
またこれまでにCa2+シグナリングが熱ショック応答に関わる事が報告されている。そこでHsfA1d/A1eの標的遺伝子であるHsfA2の熱応答へ及ぼす種々のCa2+シグナリング阻害剤の影響を解析したところ、HsfA2の応答は抑制された。またCa2+結合タンパク質であるカルモジュリン3(CaM3)が熱応答に関わることから、HsfA2の発現にも関与していると考え、CaM3遺伝子破壊株を単離し、その植物でのHsfA2の熱応答を解析した。その結果、HsfA2の熱応答は野生株と比較して抑制されていた。このことからCa2+シグナリングがHsfA1d/A1の活性化に関与している事が示唆された。

  • Research Products

    (4 results)

All 2014

All Presentation (4 results)

  • [Presentation] Ca2+シグナリングによるシロイヌナズナ熱ショック転写因子HsfA2の発現制御機構の解明2014

    • Author(s)
      中村朋美・野坂亮太・小林宏太・田部記章・薮田行哲・丸田隆典・田茂井政宏・重岡 成
    • Organizer
      日本農芸化学会 2014年度大会
    • Place of Presentation
      明治大学生田キャンパス(川崎市)
    • Year and Date
      20140327-20140330
  • [Presentation] シロイヌナズナHsfA1dの酸化還元が熱ショックエレメントの結合に及ぼす影響の解析2014

    • Author(s)
      小林宏太・野坂亮太・中村朋美・田部記章・薮田行哲・田茂井政宏・重岡 成
    • Organizer
      日本農芸化学会 2014年度大会
    • Place of Presentation
      明治大学生田キャンパス(川崎市)
    • Year and Date
      20140327-20140330
  • [Presentation] 大腸菌を用いたBimolecular fluorescence complementation (BiFC) 法によるシロイヌナズナ熱ショック転写因子HsfA1dの相互作用タンパク質の探索2014

    • Author(s)
      野坂亮太・中村朋美・小林宏太・田部記章・丸田隆典・薮田行哲・田茂井政宏・重岡 成
    • Organizer
      第55回日本植物生理学会年会
    • Place of Presentation
      富山大学五福キャンパス(富山市)
    • Year and Date
      20140318-20140320
  • [Presentation] シロイヌナズナ熱ショック転写因子HsfA4cによるHsfA2の発現を介した熱ストレス応答機構2014

    • Author(s)
      野坂亮太・薮田行哲・丸田隆典・田茂井政宏・重岡 成
    • Organizer
      第55回日本植物生理学会年会
    • Place of Presentation
      富山大学五福キャンパス(富山市)
    • Year and Date
      20140318-20140320

URL: 

Published: 2015-05-28  

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