2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24790015
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Research Institution | Gifu Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
多田 教浩 岐阜薬科大学, 薬学部, 講師 (20468234)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 光酸素酸化 / ヨウ素源 / 不斉有機触媒 / 可視光 / 分子状酸素 |
Outline of Annual Research Achievements |
化石燃料の枯渇への危機感や環境負荷低減型プロセスへの移行に伴い、再生可能な資源の効率的な利用法の開発は火急の研究課題である。我々は、ヨウ素触媒に究極の酸化剤である分子状酸素と、クリーンなエネルギーである光を組み合わせて用いることで、オキソカルボン酸からオキソラクトンへの酸化的ラクトン化反応を実現し報告している。また、天然のアミノ酸であるフェニルアラニンから誘導した有機分子触媒である、アミノスルホンアミド触媒を用いた不斉アルドール反応を見出すことにも成功している。そこで本研究では、アミノ酸や他の不斉アミンから新規な不斉有機分子触媒を創製することにより、光酸素酸化条件での光酸素酸化的不斉環化反応を実現すべく検討を行い以下のような結果を得た。1.不斉チオウレア触媒、アミン触媒等を用いてさらなる触媒検討を行い、長鎖アルキル基を有する不斉プロリン触媒を用いても、わずかな光学収率ではあるがオキソラクトンを合成することができた。2.等量以上のヨウ素源や臭素源、不斉有機分子触媒を用いて検討を行ったが、不斉収率の改善は見られなかった。3.ケトンとカルボン酸を有する基質に替えて、アルデヒドとエステルを有する基質を用い、段階的なハロゲン化、環化反応によるオキソラクトンの合成を検討したが、目的のオキソラクトンを得ることはできなかった。4.酸や塩基、過酸化物等の添加など、反応条件の詳細な検討を行ったが、不斉収率の改善は見られなかった。5. 光酸素酸化反応に最適なフローマイクロシステムを構築した。これを用いて酸化的ラクトン化反応の検討を行い、低収率ながら反応が進行することを見出した。
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[Journal Article] Cinchona-diaminomethylenemalononitrile organocatalyst for asymmetric conjugate addition of 1,3-diketone to nitroalkene2014
Author(s)
Hirashima Shin-ichi, Nakashima Kosuke, Fujino Yuki, Arai Ryoga, Sakai Takaaki, Kawada Masahiro, Koseki Yuji, Murahashi Miho, Tada Norihiro, Itoh Akichika, Miura Tsuyoshi
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Journal Title
Tetrahedron Letters
Volume: 55
Pages: 4619-4622
DOI
Peer Reviewed
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