2013 Fiscal Year Annual Research Report
新規GPCRシグナル検出系TGFα切断アッセイを用いたGPCRのリガンド探索
Project/Area Number |
24790064
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
井上 飛鳥 東北大学, 薬学研究科(研究院), 助手 (50525813)
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Keywords | Gタンパク質共役型受容体 / GPCR / TRPチャネル / TGFα / リゾリン脂質 / リゾホスファチジルセリン / CRISPR / HEK293 |
Research Abstract |
Gタンパク質共役型受容体(GPCR)は、ヒトゲノムにおいて最大の遺伝子ファミリーを形成し、様々な生理的・病理的現象に関与する。リガンド未知(オーファン)GPCRのリガンドを同定することやGPCRの共役する三量体Gタンパク質(Gs, Gi, Gq, G12)を解析することは、GPCRの機能解明や創薬に密接に関わる重要な研究である。研究代表者はこれまでに、トランスフォーミング増殖因子アルファ(TGFα)のエクトドメイン切断を指標としたGPCR活性化検出系(TGFα切断アッセイ)を確立した。本研究ではTGFα切断アッセイを用いてオーファンGPCRのリガンドを探索するとともに、共役するGタンパク質を評価するアッセイ系を開発した。 種々の生理活性に対するオーファンGPCRのスクリーニングの結果、リゾホスファチジルセリン(LysoPS)に特異的に応答する3種類のGPCR(P2Y10, GPR174, A630033H20)、リゾホスファチジルグルコースにより活性化される1種類の受容体、酸化リン脂質に応答する2種類の受容体、酸化脂肪酸により活性化される2種類の受容体を同定した。 TGFα切断に関与するシグナルを解析したところ、GqシグナルとG12シグナルがTGFα切断応答を引き起こすことがわかった。特に既存のGPCRアッセイよりもG12シグナルの高感度・高精度検出として優れていた。そこで、G12シグナルのみを選択的に検出する目的でGqを欠損させたHEK293細胞(GNAQ,GNA11遺伝子ノックアウト)とGqとG12を欠損させたHEK293細胞(GNAQ,GNA11,GNA12,GNA13遺伝子ノックアウト)をCRISPR-Cas9システムを用い作製した。これらのGタンパク質欠損細胞を用いたTGFα切断アッセイを行うことで、G12シグナルを選択的かつ高精度に評価することが可能であった。
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[Journal Article] Overexpression of autotaxin, a lysophosphatidic acid-producing enzyme, enhances cardia bifida induced by hypo-sphingosine-1-phosphate signaling in zebrafish embryo2014
Author(s)
Nakanaga K, Hama K, Kano K, Sato T, Yukiura H, Inoue A, Saigusa D, Tokuyama H, Tomioka Y, Nishina H, Kawahara A, Aoki J
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Journal Title
Journal of Biochemistry
Volume: 155
Pages: 235-41
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] Mitochondria-type GPAT is required for mitochondrial fusion.2013
Author(s)
Ohba Y, Sakuragi T, Kage-Nakadai E, Tomioka NH, Kono N, Imae R, Inoue A, Aoki J, Ishihara N, Inoue T, Mitani S, Arai H.
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Journal Title
EMBO J
Volume: 32
Pages: 1265-79
DOI
Peer Reviewed
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