2013 Fiscal Year Annual Research Report
蚊を標的とするsiRNAを利用した抗ニドウイルス薬の創製
Project/Area Number |
24790134
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
佐藤 朝光 福岡大学, 薬学部, 助教 (90369025)
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Keywords | コガタアカイエカ / メソニウイルス |
Research Abstract |
ベトナムにて採集されたCulex tritaeniorhynchus Giles (Diptera: Culicidae)に対し、網羅的にRNAウイルスを同定する方法であるRapid determination of RNA viral Sequence法を適用し、新しい昆虫ウイルスを単離した。RNA依存性RNA合成酵素による解析は、このウイルスが、ニドウイルス目の新しい科であるMesoniviridaeに分類されることを示した。そして、Dak Nong Virus(DKNV)と名付けられた。DKNVの3’ poly (A) tailを除いたゲノムの長さは20256bpであり、少なくとも7個のORFを持っていた。そのうち、ORF2aは、スパイク糖タンパク質をコードすることが予想された。ORF2aのN末端配列解析は、タンパク質前駆体に2つの翻訳後切断部位が存在することを明らにした。これら解析から、DKNVは、最近蚊より単離されたCavallyウイルスやNam Dinhウイルスと一致する多くの特徴を持つことが示された。そして、この3つのウイルスは、同じAlphamesonivirus1にグループされることが予想された。一方、DKNV は、Culex属の蚊由来の培養細胞(NIID-CTR)だけでなく、Aedes属の蚊由来の培養細胞(C6/36、 NIAS-AeAl-2)においても増殖した。しかし、脊椎動物由来の培養細胞(Veroなど)において増殖は確認されなかった。
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Research Products
(3 results)
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[Journal Article] Characterization of Dak Nong virus, an insect nidovirus isolated from Culex mosquitoes in Vietnam.2013
Author(s)
Kuwata R, Satho T, Isawa H, Yen NT, Phong TV, Nga PT, Kurashige T, Hiramatsu Y, Fukumitsu Y, Hoshino K, Sasaki T, Kobayashi M, Mizutani T, Sawabe K.
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Journal Title
Archives of Virology
Volume: 158(11)
Pages: 2273-84
DOI
Peer Reviewed
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