2012 Fiscal Year Research-status Report
バイオミメティックな受容体とHPLCによる化学物質の環境リスク初期評価手法の構築
Project/Area Number |
24790135
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | National Institute for Agro-Environmental Sciences |
Principal Investigator |
渡邉 栄喜 独立行政法人農業環境技術研究所, 有機化学物質研究領域, 主任研究員 (30354129)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 該当せず |
Research Abstract |
本研究課題の中核であるエストロゲン活性予測システムの構築のための基盤となる分子インプリントポリマー(MIP)を,17β-エストラジオール(E2)を鋳型分子に用い,沈殿重合法により作製した。作製したE2-MIPの分子認識能について,エストリオール,エストロン,エチニルエストラジオールなどのエストロゲン類を用いて評価した。その結果,供試物質に対して,ポリマーの認識能にある程度の差が確認されたことから,平成25年度から着手する予測システム構築のためのエストロゲン様物質の吸脱着材料としての活用が見込める特性を有していると判断した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成24年度はエストロゲン活性予測システムの構築のための基盤を成すエストロゲン類を認識する分子インプリントポリマー(MIP)の調製を目的とした。先の研究実績概要に記したとおり,研究実施前に想定した分子認識能(選択性)を有するMIPの作製を達成しており,現在のところ本研究課題は概ね順調に進んでいると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は本申請課題の中核を成すことから,当初の研究計画に則しつつ,適宜,関連分野の研究者からの技術的助言等を受けながら,着実に課題を遂行する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
高速液体クロマトグラフ(HPLC)を活用する試験が主体になるため,それに必要な移動相用有機溶媒,また,平成24年度に作製したE2-MIPを充填カラム化するために必要な機材の購入が中心となる。いずれにせよ,昨年度と同様に,着実な課題遂行のために,適正かつ効率的な予算執行に努める。
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