2014 Fiscal Year Annual Research Report
妊娠中のサプリメント摂取が妊娠経過、児の発育、母子の疾患発症へ与える影響の解明
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24790141
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
小原 拓 東北大学, 東北メディカル・メガバンク機構, 講師 (80612019)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 妊娠 / サプリメント / 小児 / コホート / 葉酸 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題の研究基盤の一つである環境省「子どもとの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」においては、妊娠中の服薬と妊娠経過および児の奇形との関連を検討するための独自の追加調査として、妊娠中の薬剤詳細調査を実施している。平成27年3月31日現在で6,388名に対して調査の説明が実施され、3,800名が同意している。データ入力を終えている対象者3,600名(妊娠初期調査)および2,765名(妊娠中後期調査)において、薬剤使用状況を集計した結果、妊娠判明から妊娠12週までの間に医療用医薬品以外の薬剤を使用していた対象者は985名(27.4%)であり、そのうち最も多く使用されている薬剤は葉酸サプリメント(727名、20.2%)であり、次いでミネラル(550名、15.3%)、ビタミンB群サプリメント(188名、5.2%)が多く使用されていた。また、妊娠12週から27週の間に医療用医薬品以外の薬剤を使用していた対象者は733名(26.5%)であり、そのうち最も多く使用されている薬剤は葉酸サプリメント(622名、22.5%)であり、次いでミネラル(575名、20.8%)、ビタミンB群サプリメント(131名、4.7%)が多く使用されていた。平成27年3月31日時点において、分娩時の診療録調査を終え、データ入力までを終えている対象者3,294名について集計した結果、分娩週数の平均は39.1±1.8週、36週以前に出産に至った割合は5.7%(187名)、男児の割合は51.5%(1,696名)であり、出生体重の平均は3,050±461.4g、低出生体重(<2,500g)の割合は9.0%(297名)であった。本研究によって、妊娠中のサプリメント摂取と妊娠経過および児の発育等との関連に関する薬剤疫学研究のためのコホートが構築された。
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Research Products
(7 results)