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2012 Fiscal Year Research-status Report

iPS細胞を用いたリアルタイム培養細胞解析装置による分子標的薬の血小板減少解析

Research Project

Project/Area Number 24790144
Research InstitutionGunma University

Principal Investigator

坡下 真大  群馬大学, 医学部, 助教 (20613384)

Project Period (FY) 2012-04-01 – 2014-03-31
KeywordsiPS細胞 / リアルタイム培養細胞解析装置 / 分子標的治療薬 / 血小板減少
Research Abstract

【研究目的】抗腫瘍効果を示す分子標的治療薬は、血小板由来成長因子受容体(PDGFR)などの様々な受容体チロシンキナーゼを阻害する。一方で、PDGFR阻害剤は、血小板減少が高頻度で出現することが判明しており、また重篤化しやすい。分子標的治療薬が血小板減少を引き起こす作用機序は解明されておらず、またどの程度の濃度が血小板減少を引き起こすかは未だ解明されていない。さらに、血小板は骨髄中の1個の巨核球細胞から数千個生成されるが、個々の患者から治療目的以外で骨髄穿刺し細胞を採取することは、倫理上問題があり、患者自身の巨核球を用いた解明は困難であるのが現状である。
しかし近年、ヒトiPS細胞から巨核球細胞や血小板を作成することが可能であることが報告された。そこでこの方法を用い、分子標的治療薬を投与されている患者の皮膚線維芽細胞から巨核球細胞と血小板を作成し、上記に示した分子標的治療薬を添加、巨核球細胞または血小板が減少する濃度を同定し、投与量調節に反映することを計画している。
【現在までの研究成果】現在我々は、京都大学が提供しているiPS細胞を用いて巨核球への分化を試みている。また、リアルタイム培養解析装置についても導入の手続きを行っており、近日に解析を開始する予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

iPS細胞の未分化維持、巨核球への分化に関しては今のところ順調に進んでいる。リアルタイム培養細胞解析装置の導入手続きが遅れたが、近日中に導入が完了し解析を開始できる予定でいるため。

Strategy for Future Research Activity

分子標的薬により血小板減少を発症した患者から血液を採取し、ELISPOT法にて血小板抗体が産生されているかどうかを確認する。また、この際採取した血液よりiPS細胞を作製し、巨核球への分化ならびにリアルタイム培養細胞解析装置を用いた実験を行う予定でいる。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

リアルタイム培養細胞解析装置の導入手続きが遅れ、リアルタイム培養細胞解析装置で使用する予定であった電極装置の購入を見送ったため、当該研究費が生じた。近日中にリアルタイム培養細胞解析装置が導入されるため、電極装置の購入に使用する予定でいる。

URL: 

Published: 2014-07-24  

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