2014 Fiscal Year Annual Research Report
マウス生体由来多能性幹細胞(Muse細胞)の発生学的解析
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24790188
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
若尾 昌平 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (80511948)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 多能性幹細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
マウスの大腿骨から得られるbone marrowおよびcompact bone由来の間葉系幹細胞の中にはヒト生体由来の多能性幹細胞であるMuse細胞と同様に、SSEA-3をマーカーとして単離可能であることが確認されている。一方でヒトMuse細胞は骨髄の他にも脂肪や臍帯などの間葉系組織においてもその存在が明らかとされている。そこでマウスの脂肪や脾臓由来の間葉系組織からSSEA-3陽性細胞の単離を行った結果、これらの組織からもMuse細胞の単離ができたことから、マウスにおいてもヒトと同様に様々な組織に存在する間葉系組織にMuse細胞が存在することが明らかとなった。また、これらの細胞はそれぞれの組織から培養を経ることなく直接単離することが可能であり、得られたMuse細胞における多能性幹細胞マーカーの発現はnon-Muse細胞に比べて高いことが確認された。 前年度に作製したトランスジェニックマウスを使用して、Muse細胞のマーカーであるSSEA-3と二重陽性の細胞が存在するか皮膚の組織を用いて免疫染色によって確認した。その結果、作製したトランスジェニックマウスのGFPシグナルとSSEA-3のシグナルが重なる二重陽性細胞が、少数ではあるが間葉系組織内に存在することが明らかとなった。
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[Book] 最新医学2014
Author(s)
若尾昌平、串田良祐、出澤真理
Total Pages
745 (547-561)
Publisher
最新医学社