2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24790189
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
渡邉 裕介 東北大学, 加齢医学研究所, 助教 (20562333)
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Keywords | 神経堤 / 発生 / マウス |
Research Abstract |
本研究ではヘリカーゼ関連因子であるStrawberry Notch1 (Sno1)に着目し、Sno1のマウス神経堤発生における機能について解析した。Sno1はマウス胚神経堤細胞で発現しており、神経堤細胞系譜でのSno1 KOマウス胚では細胞死が増加し、顔面部、鰓弓部の著しい低形成が観察された。インクインジェクションによって鰓弓動脈発生を観察した結果、鰓弓動脈の発生は遅延しており、胎生12.5日目で致死となる。これまでのin vitroの実験では、Sno1が転写活性化能を示すことも明らかとなっているが、その分子メカニズムは不明であった。Sno1の分子基盤を明らかにするために、Sno1と相互作用するタンパク質を検索したところ、ヒストン結合タンパク質と物理的に相互作用することが明らかとなった。また、in vitroの培養細胞を用いた解析では、HeLa細胞へDNA二本鎖切断を誘導したところ、Sno1タンパク質が、DNA損傷部位に集積するということが明らかとなった。さらに、 DNAアルキル化剤処理した細胞では、Sno1ノックダウンにより細胞の生存率が有意に減少した。以上の結果から、Sno1は発生中の胚の神経堤細胞において、DNAの損傷-修復に関与している可能性が示唆され、Sno1非存在下ではDNA修復が適切になされずに、細胞死が起こっているのではないかと推測された。
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Research Products
(3 results)
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[Journal Article] Gain-of-function mutations in RIT1 cause Noonan syndrome, a RAS/MAPK pathway syndrome2013
Author(s)
Aoki Y, Niihori T, Banjo T, Okamoto N, Mizuno S, Kurosawa K, Ogata T, Takada F, Yano M, Ando T, Hoshika T, Barnett C, Ohashi H, Kawame H, Hasegawa T, Okutani T, Nagashima T, Hasegawa S, Funayama R, Nagashima T, Nakayama K, Inoue S, Watanabe Y, Ogura T, Matsubara Y
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Journal Title
American Journal of Human Genetics
Volume: 93(1)
Pages: 173-80
DOI
Peer Reviewed
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