• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2013 Fiscal Year Annual Research Report

CHP3はGSK3βのリン酸化抑制を介して心筋細胞肥大を制御する

Research Project

Project/Area Number 24790231
Research InstitutionNational Cardiovascular Center Research Institute

Principal Investigator

古林 創史  独立行政法人国立循環器病研究センター, 研究所, 研究員 (50511531)

KeywordsCHP3 / 心筋細胞肥大 / GSK3β / 細胞内シグナル伝達
Research Abstract

心肥大は、心筋梗塞や心不全などのリスクファクターの一つである。これまでに心肥大形成に関わる多くの蛋白質が見出されているが、そのメカニズムは未だ不明である。我々は心臓にほぼ特異的に発現するが、機能が不明な蛋白質calcineurin B homologous protein 3(CHP3)に注目し、その機能を解明することで心肥大形成のメカニズムを明らかにすることを目的とした。アデノウイルスを用いてラット新生児心筋細胞におけるCHP3遺伝子をノックダウンさせたところ、細胞サイズの増大および心肥大マーカーの発現増強が認められた。しかもこの心筋細胞では心肥大形成に関わることが知られている蛋白質glycogen synthase kinase 3β(GSK3β)のリン酸化レベルが増大することが分かった。一方、CHP3を高発現させた繊維芽細胞にインスリンを処置しGSK3βのリン酸化を誘発させたところ、コントロール群に比べリン酸化レベルが上昇しないことが分かった。さらに、共免疫沈降法を用いた実験結果からCHP3とGSK3βとが相互作用する可能性が示唆された。したがってCHP3がGSK3βのリン酸化を負に調節することで心筋細胞肥大を制御する蛋白質である可能性が考えられた。これよりCHP3をターゲットとした病的心肥大の新たな予防戦略が確立できるのではないかと考えられる。本研究ではCHP3ノックアウトマウスの作製および表現型の解析を目標としているが、作製期間が伸びており今後も研究を進めて行く予定である。

  • Research Products

    (2 results)

All 2014 2013

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] Calcineurin B homologous protein 3 (CHP3) is involved in cardiomyocyte hypertrophy via regulation of GSK3beta2014

    • Author(s)
      古林 創史 若林 繁夫
    • Organizer
      第91回日本生理学会大会
    • Place of Presentation
      鹿児島
    • Year and Date
      20140316-20140318
  • [Presentation] 心筋のcalcineurin B homologous protein 3 (CHP3)はAkt/GSK3βシグナルの新しい調節因子である2013

    • Author(s)
      古林 創史 若林 繁夫
    • Organizer
      第86回日本生化学会大会
    • Place of Presentation
      横浜
    • Year and Date
      20130911-20130913

URL: 

Published: 2015-05-28  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi