2012 Fiscal Year Research-status Report
ストレス応答の性差を作るエピジェノミクス-視床下部CRFニューロンに着目して-
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24790241
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
肥後 心平 日本医科大学, 医学部, 助教 (50623922)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | CRF / stress / epigenomics / sex difference |
Research Abstract |
24年度に関しては研究遂行に必要な実験手技の条件検討を中心におこなった。本研究の実験手技の主なものは、DNAメチル化解析、ChIPアッセイ、および発現解析と免疫染色/in situ hybridizationによるCRFの定量・定性解析である。このうち、DNAメチル化解析とChIPアッセイに関してはその条件検討が終了し、その成果の一部を第118回日本解剖学会総会において発表した(2P-G016、2P-G027)。また、CRFの定量・定性解析のうち、免疫染色についても、その成果の一部を論文発表(Takumi et al, Neurosci Lett, 2012), および解剖学会総会にて発表した。発現解析は、実験計画において、CRFニューロン1細胞あたりのCRF発現量を見積もるためにc-Fos RFP ratにストレス負荷し、室傍核よりRFP陽性細胞をピックアップしシングルセルPCRを行う予定であったが、c-Fos RFP ratにおける赤色蛍光が弱く、判別が難しいと判明したため、in situ hybridizationにおける解析に切り替えて実験を構築しなおした。in situ hybridizationによる定量解析についても条件検討は終了している。 実験条件が概ね定まったため、現在、ステロイドホルモンの投与などを行わない自然状態の雌雄ラット(雌ラットは性周期によるステロイドホルモンの変動を考慮し発情間期、発情期の2期をとっている)を用いた解析を行なっている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在までに実験手法の条件検討を終了、その一部を論文にて発表しており、25年度における実験試料の追加と解析を行うことで当初予定していた実験計画に沿った研究遂行が可能であると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
現在進めている①ステロイドホルモンの投与を行わない自然状態のラットに加え、②精巣除去、卵巣除去した後にステロイドホルモンの投与を行ったモデルラット、③出生時に精巣除去したオスラット(メス様の脳モデル)、出生時に過剰エストロゲンを投与したメスラット(オス様の脳モデル)を作成し、室傍核および扁桃体におけるCFRプロモータ解析を行う予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究費は24年度と同様、主に動物を購入する費用、試薬等を購入するための消耗品費にあてる。また一部を学会発表などの旅費などにあてる予定である。メチル化解析において、DNAシーケンス解析のみを実験効率化のために外部委託する予定であり、その費用にも使用予定である。
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Research Products
(7 results)
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[Journal Article] Direct and Specific Effect of Sevoflurane Anesthesia on rat Per2 Expression in the Suprachiasmatic Nucleus.2013
Author(s)
Anzai M, Iijima N, Higo S, Takumi K, Matsuo I, Mori K, Ohe Y, Kadota K, Akimoto T, Sakamoto A, Ozawa H.
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Journal Title
PLoS ONE
Volume: 8(3)
Pages: e59454
DOI
Peer Reviewed
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