2012 Fiscal Year Research-status Report
臓器特異的遺伝子改変マウスを用いたビタミンKの加齢性疾患に対する作用の解析
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24790273
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
東 浩太郎 東京大学, 医学部附属病院, 特任講師 (30401110)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | ビタミンK / 老化 / 遺伝子 / 蛋白質 |
Research Abstract |
平成24年度には、Nestin-Creを用いたGGCXの中枢神経特異的欠損マウスの作成、神経細胞におけるGla化蛋白の同定を行った。 神経細胞臓器特異的GGCX欠損マウスの作成(A, B)は、Cre/loxPを用いた臓器選択的な遺伝子欠損法(conditional gene targeting)を用いた(Gu H et al. Science 265, 103, 1994)。Nestin promoterによりCre recombinaseを発現し、中枢神経特異的にGGCXを欠損したマウスを作成し行動解析を行い、コントロールマウスとの差異を観察した。また、行動解析に加え、組織特異的GGCX欠損マウスとコントロールマウスにおける骨代謝状態の差異も検討した。 同時に、中枢神経における新規Gla化蛋白の同定も試みており、ヒト神経芽細胞腫由来のSH-SY5Y細胞にFlag tagを付加したGGCXを過剰発現させ、Flag抗体にて免疫沈降を行うことにより中枢神経におけるGGCX結合蛋白の精製を試みた。銀染色では、GGCX結合蛋白のバンドを複数認めており、現在質量分析にて解析中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
マウスの交配および目的の遺伝子を欠損するマウスの作成が順調に進行している。
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Strategy for Future Research Activity |
臓器特異的GGCX欠損マウスの研究に関しては、中枢神経の標本を用いた組織学的解析を予定している。また、ビタミンKの発生・成長段階に応じた作用の違いについても解析を行う。 さらに、PXRを介するビタミンKの作用を解析するために、中枢神経などでPXRを臓器特異的に欠損するマウスの作成も進める。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
該当なし
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