2013 Fiscal Year Annual Research Report

直鎖状ポリユビキチン鎖依存的ＮＦ－κＢ活性化におけるｐ９７／ＶＣＰの役割

Research Project

Project/Area Number	24790279
Research Institution	Kyoto University
Principal Investigator	中川朋子京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (90623976)
Keywords	PUBドメイン / LUBAC / 直鎖状ポリユビキチン鎖 / NF-kappaB
Research Abstract	LUBACは３種のサブユニットから構成され、VCPは直鎖状ポリユビキチン鎖生成の活性中心であるHOIPのPUBドメインと結合する。昨年度、HOIP欠損細胞に野生型HOIPあるいはPUBドメインにVCPと結合できない変異型HOIPを発現させた細胞を樹立した。それらの細胞株を用いて解析したところ、変異型HOIP発現細胞の方がTNF-alpha依存的なNF-kappaB活性化、およびNEMOの直鎖状ポリユビキチン化が亢進することを見いだした。それゆえ、PUBドメインには直鎖状ポリユビキチン化を抑制するタンパク質が結合していることが示唆されたので、質量分析にてPUBドメインに結合するタンパク質を検索したところ、直鎖状ポリユビキチン鎖特異的な２種の脱ユビキチン化酵素(CYLD、OTULIN)を同定した。驚いたことに、CYLDとOTULINはVCPを介さず､直接PUBドメインと結合し、LUBACによるNF-kappaB活性化を負に制御していることを見いだして､報告した。