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2014 Fiscal Year Annual Research Report

活動依存的Ca2+シグナル系を介した小脳顆粒細胞発生・成熟機構の解明

Research Project

Project/Area Number 24790300
Research InstitutionNational Cardiovascular Center Research Institute

Principal Investigator

岡澤 慎  独立行政法人国立循環器病研究センター, 研究所, 室長 (40414130)

Project Period (FY) 2012-04-01 – 2015-03-31
Keywords小脳顆粒細胞 / 膜電位
Outline of Annual Research Achievements

神経細胞はその発生初期から成熟期にかけて電気生理学的性質を、ダイナミックに変化させ、さまざまなカルシウムシグナルの活性の制御が行われる。にもかかわらず、神経回路形成における電気的性質の変化の役割はいまだ不明な点が多い。本研究ではこれまでの研究を発展させ、分子生物学的視点だけでなく、電気生理学的視点を組み込むことで、新たな視点から神経ネットワーク構築メカニズムを明らかにする。これまで小脳顆粒細胞を用いた研究で、膜電位依存的な遺伝子発現制御機構を明らかにしてきた。未成熟遺伝子の活動電位依存性の発現抑制のメカニズムは、成熟遺伝子の発現メカニズムと同様に、静止膜電位の非脱分極化の結果、グルタミン酸受容体の応答性が亢進し、電位依存性ナトリウムチャネルの活性化、電位依存性カルシウムチャネルの活性化、CaMキナーゼIIの活性化、Etv1による遺伝子発現制御という一連のシグナルカスケードによることがわかったが、成熟遺伝子の発現はEtv1と同じEtsファミリーの別の転写因子によっても制御を受けることがわかった。Etv1による未成熟遺伝子を含む多くの遺伝子の発現制御メカニズムは不明であるが、活動電位依存性に発現が上昇する遺伝子に含まれるコリプレッサーの一つがEtv1と相互作用することが分かった。成熟遺伝子と未成熟遺伝子の5’あるいは3’DNA領域を用いたレポーターアッセイで、NPTX, Wnt7など成熟遺伝子の多くの配列で、脱分極条件下で発現が上昇したことと、薬理学的解析との結果から、高次の遺伝子発現制御機構が関与していることが示唆された。

  • Research Products

    (2 results)

All 2014

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] LOX-1 遺伝子欠損SHRSPの作製とその形質の予備的解析2014

    • Author(s)
      垣野明美、李 蕾、池末昌弘、中野厚史、藤田佳子、岡澤 慎、真下知士、沢村達也
    • Organizer
      第50回高血圧関連疾患モデル学会学術総会
    • Place of Presentation
      和歌山
    • Year and Date
      2014-12-05 – 2014-12-06
  • [Presentation] cGMP依存性蛋白キナーゼによるTASK電流の調節2014

    • Author(s)
      齋藤充、田中千恵、古谷和春、岡澤慎、豊田博紀、佐藤元、倉智嘉久、姜英男
    • Organizer
      第37会日本神経科学大会
    • Place of Presentation
      横浜
    • Year and Date
      2014-09-11 – 2014-09-13

URL: 

Published: 2016-06-01  

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