2013 Fiscal Year Annual Research Report
蛋白質ホメオスタシスの維持における熱ショック転写因子HSF4の役割
Project/Area Number |
24790316
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
高木 栄一 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 学術研究員 (50525590)
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Keywords | 熱ショック因子 / 転写制御 |
Research Abstract |
前年度に引き続き、本研究課題では、新規に同定されたHSF4と相互作用のある蛋白質(#7)がHSF4の翻訳後修飾と転写活性制御をどのように調節しているかを検討し、HSF4-蛋白質(#7)複合体の機能を明らかにする。また、shRNAによりSDCCAG3或いはHSF4遺伝子の発現をノックダウンしたヒトおよびマウス細胞系を用いたDNAマイクロアレイを行い、HSF4-SDCCAG3複合体により発現制御を受けている標的遺伝子を同定する。蛋白質ホメオスタシスの維持の指標としてポリグルタミン凝集体形成の実験系を用い、SDCCAG3とHSF4、同定された標的遺伝子の発現を調節することによるポリグルタミン凝集体抑制効果を検討する。さらに、同定された遺伝子の機能解析を行うことで、蛋白質ホメオスタシスに関わる新たな経路を明らかにする。SDCCAG3とHSF4を含む複合体が、この経路を制御することでコンフォメーション病の病態を改善することを細胞とマウスモデルで明らかにする。 これまでの研究成果で、SDCCAG3はHSF4のリン酸化に影響を与えていることがわかり、HSF4のリン酸化部位を同定するために、リン酸化されると推定されるセリン/スレオニン残基のアラニン置換による点変異HSF4を追加作製し、HSP70プロモーターを用いたレポーターアッセイを行った。その結果、複数個所のリン酸化部位の制御が必要であることが示唆された。また、HSF4をノックダウンしたMEF細胞を用いて網羅的遺伝子発現解析を行い、HSF4の新規標的遺伝子群を同定した。今回の結果から、HSF4は正常な条件下のMEF細胞においても、多くの標的遺伝子の制御に関わっていることが示唆された。当研究成果を、第86回日本生化学会大会においてポスターで発表した。
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[Journal Article] Genome-wide DNA methylation analysis reveals a potential mechanism for the pathogenesis and development of uterine leiomyomas.2013
Author(s)
Maekawa R, Sato S, Yamagata Y, Asada H, Tamura I, Lee L, Okada M, Tamura H, Takaki E, Nakai A, Sugino N.
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Journal Title
PLoS One
Volume: 8
Pages: e66632
DOI
Peer Reviewed
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