2012 Fiscal Year Research-status Report
肥満おける運動療法に与えるリポ蛋白リパーゼおよびアポリポ蛋白AIIの作用の解明
Project/Area Number |
24790320
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
西島 和俊 佐賀大学, 総合分析実験センター, 助教 (70435874)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 遺伝子導入ウサギ / アポリポ蛋白AII / リポ蛋白リパーゼ / メタボリック症候群 / 運動 |
Research Abstract |
ウサギの平常時の血中乳酸値を知るために、野生型及びヒトアポリポ蛋白(apo)AII 遺伝子導入(Tg)ウサギの血液を採取して乳酸値を計測した。31月齢のウサギにおける乳酸値は、雄野生型で3.2(mg/dL)、雄Tgで3.0、雌野生型で3.2程度であったのに対し、雌Tgでは5.0と高い傾向にあった。 当初、本研究の為に新たに考案した平面方向に回転する歩行運動装置の開発を目指したが、動物実験器具メーカーとの打合せの結果、作製費用が高額となる事が判明したため一時保留とした。そこで、これまでに報告のあるトレッドミル型のウサギ専用歩行運動装置を先行して作製することとした。完成した歩行運動装置を試用したところ、オペラント条件付けによりウサギは学習し、歩行運動を行うようになった。この事から、トレッドミル型の歩行運動器はウサギに運動を課すのに適すると考えられた。しかし、歩行トレーニング中にウサギの後肢が刺激電極の間に挟まれ、傷を負う事態が発生したため、電極の形状の調整を行うこととした。 同時に、apoAIIおよびリポ蛋白リパーゼ(LPL)-Tgウサギの繁殖を行った。雄apoAII-Tgウサギから精子を採取し、雌日本白色ウサギに人工授精したところ、9匹の仔ウサギが産まれた。その内7匹(雄2匹、雌5匹)が離乳し、PCRにより遺伝子型を解析したところ、雄1匹、雌4匹がTgで、雄雌1匹ずつは野生型であった。雄LPL-Tgウサギの精子を雌ウサギに人工授精したところ7匹の仔ウサギが産まれ、内6匹(雄5匹、雌1匹)が離乳に至った。遺伝子型を解析した結果、雄4匹がTgで、雄1匹、雌1匹が野生型であった。 。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成24度に佐賀大学動物実験施設の改修工事が行われた為、ウサギの飼育スペースの確保が困難であった。 ウサギ歩行運動装置の作製および調整に時間を要した。
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Strategy for Future Research Activity |
遺伝子改変ウサギの繁殖を急ぎ、必要週齢の動物が得られ次第、順次運動トレーニング、実験を開始する。一群10匹の個体数の確保を目指す。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
安価で安定的な効果が得られる新規の歩行器具の開発を目指す。 また同時に、既存の運動措置を用いた実験を進めるため、二重標識水を用いたエネルギー代謝の測定や血中の脂質、糖およびエネルギー代謝に関与するホルモン、サイトカインの能動計測に必要な試薬を購入する。
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