2014 Fiscal Year Annual Research Report
骨格筋を起点とした分泌因子による組織間クロストークの解明
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24790330
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
中谷 直史 藤田保健衛生大学, 総合医科学研究所, 助教 (00421264)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | マイオスタチン |
Outline of Annual Research Achievements |
骨格筋肥大マウスを用いた骨格筋分泌因子の探索を行なった。申請者はこれまでに、骨格筋形成抑制因子であるマイオスタチンの阻害研究を行い、マイオスタチン特異的阻害分子の作成に成功している。また、マイオスタチン阻害による筋肥大マウスも作製し、骨格筋肥大マウスの個体解析も行なってきた。さらに、マイオスタチン欠損マウスも所有することから本研究へ至った。これまで進めてきた、マウス血清、骨格筋における分子スクリーニングは、骨格筋においては筋構成分子であるアクチン、ミオシンの量が非常に多く、これを分離するため様々な方法を試みたが、プロテオミクスを用いたスクリーニングを行う精度までの精製には至らなかった。血清サンプルは、微量タンパク質濃縮カラム、血清主要構成分子除去カラムを用いた2つの方法で生成を行い、いくつかの分子同定に成功した。中でも、骨形成に関連した分子が同定され、マイオスタチン欠損マウスにおいて骨解析を行った所、骨量の増加を確認することが出来た。骨格筋分泌因子の作用を調べるために、Parabiosisの実験系の導入を試み、GFP発現マウスを用いた予備実験では固体内での血液の行き来を確認することが出来た。本研究をとおして問題となったのは、筋肥大マウス(マイオスタチンホモ欠損マウス)の繁殖が難しく、実験系に用いる個体数を得ることが出来ず大きく進行が遅れた。新たに、野生型マウスとかけ直し、ホモマウスを作製しているところである。本研究を進めていく上で、骨格筋の活動後の血中分子の変動についても研究を進め、運動後のマウスの血液を用いたスクリーニングを進める予定である。骨格筋肥大マウスの分泌因子の量が増加しているならばより好感度に骨格筋分泌因子を検出できるのではないかと期待している。
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[Journal Article] Identification and characterization of PDGFRα+ mesenchymal progenitors in human skeletal muscle.2014
Author(s)
Uezumi A, Fukada S, Yamamoto N, Ikemoto-Uezumi M, Nakatani M, Morita M, Yamaguchi A, Yamada H, Nishino I, Hamada Y, Tsuchida K
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Journal Title
Cell death & disease
Volume: 5
Pages: 1186
DOI
Peer Reviewed
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