2012 Fiscal Year Research-status Report
肥満に関わるヒストンメチルトランスフェラーゼの解析
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24790334
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| Research Institution | The University of Tokyo |
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Principal Investigator |
藤井 智明 東京大学, 医科学研究所, 特任研究員 (10511420)
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| Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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| Keywords | ヒストンメチルトランスフェラーゼ / 肥満 |
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| Research Abstract |
SMYD（SET and MYND domain-containing protein ）ファミリーはSETドメインを持ち、ヒストンメチルトランスフェラーゼをコードする遺伝子群である。我々は本遺伝子群に属するSMYD3が癌細胞の生存や増殖に重要であること、またゼブラフィッシュではSmyd3が骨格筋および心臓形成に関与していることを明らかにした。現在、Smyd2やSmyd3の遺伝子改変マウスを用いてこれらの遺伝子の機能を解析している。その結果、Smyd3変異マウス （hypomorphicマウス）のホモ接合体（Smyd3h/h）は現在までのところ顕著な異常を示していない。また Smyd2変異マウス(Smyd2h/h)についても、特に異常な表現型を示していない。SMYD2はSMYD3とその構造と生化学的特徴が似ているため、互いに機能的に重複している可能性が考えられる。そこで、Smyd2h/hマウスとSmyd3h/h マウスを交配し、Smyd2;Smyd3二重変異マウス(Smyd2h/h;Smyd3h/h)を作製した。その結果、二重変異マウス(Smyd2h/h;Smyd3h/h)は肥満の表現型を示した。本年度は1)Smyd2とSmyd3の発現様式の解析と2)Smyd2とSmyd3の二重欠損マウス(Smyd2-/-;Smyd3-/-マウス)の系統の確立を行った。ます、Smyd2とSmyd3の発現様式は、どちらも受精後8.5日からその発現が見られた。Smyd2の胎児における遺伝子発現は特に心臓で強い発現がみられた。Smyd3に関しては胎児の全身でその発現が見られた。各組織における発現では調べた組織全部でその発現が見られた。つぎに、Smyd2-/-;Smyd3-/-マウスについては少ないながら系統を確立することができた。来年度は本マウス系統を増やし、表現型解析を行って行く予定である。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本科学研究費補助金の初年度である本年度の計画はSmyd2とSmyd3の発現様式とSmyd2-/-;Smyd3-/-マウスの系統の確立である。ます、Smyd2とSmyd3の発現様式は、どちらも受精後8.5日からその発現が見られた。Smyd2の胎児における遺伝子発現は特に心臓で強い発現がみられた。Smyd3に関しては胎児全身でその発現が見られた。各組織における発現では調べた組織全部でその発現が見られた。Smyd2-/-;Smyd3-/-マウスについては少ないながら系統を確立することができた。今後コロニーを拡大してく予定である。
このように、当初の計画どおりに研究は進んでおり、さらに来年度の計画が滞りなく遂行できるように、準備を整えている。
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| Strategy for Future Research Activity |
まず、Smyd2-/-;Smyd3-/-マウスの肥満のメカニズムを解明するために、肥満に関わる形質を詳細に解析する。具体的には、体重測定、血液生化学検査を行う。次に、組織学的解析を行う。Smyd2-/-;Smyd3-/-マウスにおいて肝臓、脂肪組織、骨格筋などの組織に脂肪の蓄積が見られるか確かめる。さらに、摂食量の測定、エネルギー消費量の測定を行い肥満の原因が餌摂取過多にあるのか、それともエネルギー消費の減少によって生じるのか調べる。その後、Smyd2およびSmyd3が制御する遺伝子の探索をDNAマイクロアレイやChIP アッセイを行う。
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| Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
25年度の予算は、肥満に関わる形質、組織学的解析、マイクロアレイ、ChIP アッセイに使用する予定である。その他、データがまとまり次第、学会発表や論文投稿を行っていきたいので、これらの費用にも本研究費を使用する予定である。
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Research Products
(1 results)
