2012 Fiscal Year Research-status Report
プロテオミクス解析による慢性胆嚢炎からの胆嚢発癌経路の解明:特発性癌との比較
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24790359
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
柳澤 信之 北里大学, 医学部, 講師 (80337914)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 胆嚢癌 |
Research Abstract |
・症例の胆汁サンプル収集 平成24年度の期間において、種々の胆嚢炎症例108例と胆管癌23例、胆嚢癌3例、膵胆管合流異常症1例、胆嚢腺腫3例の胆汁・胆嚢粘膜(32歳~86歳)を収集した。一部の症例については腫瘍部の新鮮凍結材料も採取出来た。解析の中心となる胆嚢癌と、膵胆管合流異常症ついては収集がやや難航しており、引き続き症例収集を重点的に進めていく予定である。 ・胆汁サンプルのタンパク抽出調製、二次元電気泳動 各症例間での胆汁の性質(色調・粘調性)にかなりの多様性がみられ、タンパク含有量にも差があると思われた。実際の泳動結果もタンパク量・スポット位置など様々であった。二次元電気泳動用のサンプルの調製法について、アセトン沈殿法・アセトニトリル沈殿法などを組み合わせ種々の方法を試み、最適と思われるものを絞りつつある。 実際に11例の電気泳動を行い、タンパクのapply量とapply位置について検討した。そのうち1例については、4スポットのMS解析を行った。現在ゲル染色法について再検討し、微量タンパクの検出をすすめている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
主な研究対象である胆嚢癌症例の収集が少ない。 胆汁中のタンパク濃度が想定よりかなり少なく、サンプル調整・解析に手間取っている。
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Strategy for Future Research Activity |
・引き続き症例収集を行う。 ・ゲル染色方法の再検討を行い、より微量なタンパクについても検索範囲を広げる。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
サンプル調整用試薬・電気泳動用試薬とMS解析の費用として予定している。
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