2013 Fiscal Year Annual Research Report
線維化モデルマウスの発症過程における細胞および分子基盤
Project/Area Number |
24790374
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
島岡 猛士 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (90422279)
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Keywords | 線維症 |
Research Abstract |
PDGF受容体の発現細胞を解析する中で間葉系幹細胞(MSC)にPDGFRαが発現することが認められたので、Col1α2-GFP Tgマウス骨髄由来CD45(-)CD31(-)Ter-119(-)GFP(-)PDGFRα(+)ScaI(+)MSCを単離し、さらにCTGF/ bFGF/ ascorbic acid存在下で培養することでGFP(+)線維芽細胞へ分化誘導する培養系を樹立した。今年度は、同培養系で線維芽細胞への分化に伴い発現変動する遺伝子を明らかにするため、transcriptome解析を行い、維芽細胞分化に関わる転写因子の候補を取得した。得られた転写因子群について、retrovirusおよびlentivirus vectorを用いてMSC株への過剰発現またはshRNA knockdownを行った後、線維芽細胞分化誘導を行い、線維芽細胞分化への関与を解析したところ、Egr2, Fos, Junなどが線維芽細胞分化に関わることが示唆された。もうひとつの研究計画の間葉系幹細胞特異的プロモーターであるnestinプロモーターを用いたNES-Cre/esrとPDGF受容体αまたはβの遺伝子領域をCreリコンビナーゼ標的配列loxPではさんだfloxマウスを掛け合わせたマウス系統を樹立し、nestin発現細胞特異的にPDGF受容体を欠損させてブレオマイシン誘導性肺線維症における役割を解析したが有意な差を見出すことはできなかった。
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Research Products
(2 results)