2013 Fiscal Year Annual Research Report
DNAの構造的規則性に基づいた抗原反復整列化とそのマラリアワクチン開発への応用
Project/Area Number |
24790404
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
宮田 健 鹿児島大学, 農学部, 助教 (20448591)
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Keywords | ワクチン / マラリア / 組換えタンパク質 / アジュバント / 伝搬阻止ワクチン / 三日熱マラリア原虫 / 抗原の反復整列 |
Research Abstract |
本研究の目的は、ワクチン抗原の高分子量化と反復整列化によって、抗原の免疫原性を向上させる技術基盤を確立することである。 これは組換えタンパク質抗原を化学的に自己会合させた高分子量可溶性凝集体が抗原単独の場合と比較して、有意に高い免疫原性を有することから、この免疫賦活機能をより高度に汎用性の高いシステムとすることが最大の意義である。具体的には、DNA分子に配列非特異的に結合するタンパク質(DBP)を活用し、DNA分子をワクチン抗原を反復整列化させるための物理的な足場として利用する。このDBPとワクチン抗原の融合タンパク質をDNA分子と結合させることで、ワクチン抗原がDNA分子に沿った形状で反復整列化され、高分子量複合体が形成されることとなる。 今年度は前年度に構築し、生化学的解析および化学量論的に解析したDNA/DBP-マラリア抗原複合体の動物実験(マウス)および免疫学的解析を実施した。マラリア抗原としては三日熱マラリア原虫由来の伝搬阻止ワクチン抗原であるPvs25を用いた。構築した複合体をマウスに投与し、その免疫原性を検証した結果、有意に抗原単独や抗原の化学的融合体よりも高い抗体応答を示すことがわかり、本研究技術の有用性を示す結果となった。
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Research Products
(9 results)
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[Journal Article] Expression and secretion of cholera toxin B subunit in lactobacilli.2013
Author(s)
Okuno T, Kashige N, Satho T, Irie K, Hiramatsu Y, Sharmin T, Fukumitsu Y, Uyeda S, Yamada S, Harakuni T, Miyata T, Arakawa T, Imoto M, Toda A, Nakashima Y, Miake F.
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Journal Title
Biol. Pharm. Bull.
Volume: 36
Pages: 952-958
Peer Reviewed
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