• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2014 Fiscal Year Annual Research Report

緑膿菌5型分泌装置由来の新規な分泌蛋白質の細胞接着性と感染防御抗原性の解析

Research Project

Project/Area Number 24790426
Research InstitutionKurume University

Principal Investigator

木田 豊  久留米大学, 医学部, 講師 (30309752)

Project Period (FY) 2012-04-01 – 2015-03-31
Keywords緑膿菌 / 5型分泌 / プロテアーゼ
Outline of Annual Research Achievements

緑膿菌感染症対策の一つとしてワクチンの開発は重要であるが、今日までに開発された緑膿菌ワクチンは、その効果と副作用について種々の問題を抱えており、新規なワクチンの開発が望まれている。そこで、本研究では緑膿菌の5型分泌装置によって分泌される蛋白質が、緑膿菌感染予防ワクチンの抗原として有用なのかを解明することを目的としている。この目的達成の前提として、緑膿菌5型分泌蛋白質の一種であるPA3535(EprS)が、病原性因子として機能するのかについて解析を行ってきた。これまでに、EprSが、塩基性アミノ酸残基のC末端側を切断する基質特異性を示すセリンプロテアーゼであることを明らかにした。また、EprSは、プロテアーゼ活性化受容体を介して炎症応答を誘導することから、EprSが緑膿菌の病原性因子として機能する可能性が考えられた。そこで、平成26年度の研究では、病原性因子としてのEprSの役割を明らかにするために、緑膿菌野生型株とそのeprS遺伝子破壊株における各種の表現型を比較し、次の成果を得た。(1)唯一の窒素及び炭素源としてウシ血清アルブミンを含む最少培地における緑膿菌eprS破壊株の増殖率は、野生型株よりも低下した。(2)緑膿菌eprS破壊株では、野生型株と比較して運動性の低下、エラスターゼ及びラムノリピッド産生の低下が認められた。(3)リアルタイムPCR解析によって、緑膿菌eprS破壊株では、エラスターゼなど各種プロテアーゼの遺伝子の発現低下が認められた。このように、EprSは、緑膿菌の様々な表現型に多面的な効果を発揮すると考えられた。

  • Research Products

    (3 results)

All 2015 2014

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (2 results)

  • [Journal Article] Cytadherence of Mycoplasma pneumoniae induces inflammatory responses through autophagy and toll-like receptor 42014

    • Author(s)
      Shimizu, T., Kimura, Y., Kida, Y., Kuwano, K., Tachibana, M., Hashino, M., Watarai, M.
    • Journal Title

      Infect. Immun.

      Volume: 82 Pages: 3076-3086

    • DOI

      10.1128/IAI.01961-14

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] 病原性因子としての緑膿菌プロテアーゼの役割2015

    • Author(s)
      木田 豊
    • Organizer
      日本薬学会第135年会、一般シンポジウム
    • Place of Presentation
      兵庫県神戸市、神戸学院大学
    • Year and Date
      2015-03-28
  • [Presentation] 緑膿菌の病原性因子としてのEprSオートトランスポータープロテアーゼの役割2015

    • Author(s)
      木田 豊、山本 武司、桑野 剛一
    • Organizer
      第88回日本細菌学会総会、一般演題
    • Place of Presentation
      岐阜県岐阜市、長良川国際会議場
    • Year and Date
      2015-03-26

URL: 

Published: 2016-06-01  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi