2013 Fiscal Year Research-status Report
医療の質を高める臨床判断支援が可能な次世代電子カルテシステムの基盤技術開発
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24790504
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
木村 映善 愛媛大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (20363244)
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Keywords | 臨床判断支援 / 電子カルテ / 標準医療情報モデル / HL7 |
Research Abstract |
(1)臨床判断支援システムを本邦の医療情報に適用させるためのオントロジマッピング 本計画の企画時には米国はICD-9中心の運用であったが、米国でもICD-10の採用を開始し、日本と同等のコーディング環境となりつつある。OpenCDSもそれを受けて判断ロジックの記述へのマッピングなどを変更することを検討し始めているので、MEDIS/ICD10 -> ICD-9のマッピングを中止して、改めてICD-10中心のマッピングに再編成することを検討している。マッピングツールのために、NIHよりUMLSのデータを提供頂き、UMLSのデータベースを構築した。UMLSのデータベースにて定義されている概念IDと標準病名マスタのコードをICD-10を媒介としてマッピングを作成した。 (2)標準医療マスタ群とarchetypeの各ノードにバインディングするオントロジ連携ツールの試作 電子カルテからarchetypeへの展開の進捗が遅れているため、電子カルテからvMRへ直接マッピングする方式に切り替えて、ひとまずは電子カルテ内部にあるデータでの臨床判断アルゴリズムの適用可能性の検証を優先することとした。 (3)臨床判断アルゴリズムの適用可能性の検証 平成26年度の電子カルテシステム更新を終えたのちに、新システムからのvMRマッピングとopenCDSとの接続を行うように準備を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本研究で接続を予定していた電子カルテシステムが平成26年5月に更新されることになり、併せて電子カルテのデータを参照するDWHも別ベンダーのものになった。結果、データ・モデル及び連携手法に大幅な変更が生じることになるため、新システムに併せて再設計することになった。それにあわせて、電子カルテシステムに接続予定のサーバハードウェア調達や連携のための設定も見送っている。
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Strategy for Future Research Activity |
全体的に研究の進行が遅れているため、標準医療情報モデルに基づいたデータ提供によって充実した臨床判断支援が可能であるというコンセプトを検証するために、臨床判断支援システムと、そのデータソースとなるvMRの開発に重点を移して研究活動を進める。 オントロジマッピングツールもapelonのDTS(Distributed Terminology System)とCDSを連携させる予定であったが、病名と薬品に限定したプロトタイプのマッピングツールを作成して、開発期間を短縮する予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
本研究で接続を予定していた電子カルテシステムが平成26年度に更新され、併せて電子カルテのデータを参照するDWHのベンダーも変更になった。結果、データ・モデル及び連携手法に大幅な見直しが生じることになるため、新システムにあわせて再設計することになった。これにより、テスト環境の稼働が平成26年5月移行にずれこむことになり、あわせて電子カルテシステムに接続予定のサーバハードウェア調達を見合わせた。 平成25年度に執行予定であった、サーバハードウェアの購入、学会発表等に時期をずらして使途する予定である。
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[Journal Article] A Science Cloud for Data Intensive Sciences2013
Author(s)
Murata Ken T., Watari Shinichi, Nagatsuma Tsutomu, Kunitake Manabu, Watanabe Hidenobu, Yamamoto Kazunori, Kubota Yasufumi, Kato Hisao, Tsugawa Takuya, Ukawa Kentaro, Muranaga Kazuya, Kimura Eizen, Tatebe Osamu, Fukazawa Keiichiro, Murayama Yasuhiro
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Journal Title
Data Science Journal
Volume: 12
Pages: WDS139-WDS146
Peer Reviewed
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