2012 Fiscal Year Research-status Report
看護学士課程における体系的な新しい生命倫理教育の創出:アジア比較研究
Project/Area Number |
24790514
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | St. Luke's College of Nursing |
Principal Investigator |
鶴若 麻理 聖路加看護大学, 看護学部, 准教授 (90386665)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 生命倫理教育 |
Research Abstract |
本研究は看護学士課程における体系的な新しい生命倫理教育を創出することを目的としている。本年度は、新しい生命倫理教育を検討するために、次の3点を行った。1. 看護系大学における倫理に関するシラバス調査、2. 生命倫理教育に携わる教育者へのヒアリング調査、3. 看護学生が遭遇する倫理的問題に関する調査、である。 シラバス調査では、193大学の看護学士課程の「生命倫理」「看護倫理」科目の概要を調査した。生命倫理を開講している大学は52%、看護倫理を開講している大学は42%であった。先行研究と比較すると、看護倫理を開講している大学は増加していた。生命倫理は、必修が54%、配当学年は低学年が多く、単位数は2単位、方法は講義形式が主であった。 科目内容の検討については、シラバスのみでは判断できない部分が多いので、さらに科目責任者へのアンケート調査およびヒアリング調査が必要と思われた。 生命倫理教育に携わる教育者3名へヒアリング調査を実施した。4年間における倫理教育の全体的なプログラムの構築や担い手の検討などが課題であることが明らかになった。 看護学生への倫理教育を検討するために、実習中どのような倫理的問題に遭遇しているかをA大学において、調査中であり、結果は、H25年度にまとめる予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
生命倫理教育担当者へのアンケート調査が遅れており、本年度中に早急に実施予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
H25年度は、生命倫理教育担当者への全国的なアンケート調査の実施、およびアジア地域での生命倫理教育の現状と課題についてヒアリング調査を実施予定である。前年度からの引き続きの看護学生が臨床実習で遭遇する倫理的課題についての調査も結果をまとめる。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
アンケート調査実施に伴う、郵送、返送費用、データ入力作業などのアルバイト謝金、海外でのヒアリング調査に伴う旅費が、主な使用経費である。残額が発生した理由は、アンケート調査の予備調査や海外での調査が実施できなかったためである。今年度実施する。
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