2013 Fiscal Year Annual Research Report
痛み反応の性差と情動に関与する分界条床核外側部ニューロンの電気生理学的解析
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24790583
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Research Institution | St. Marianna University School of Medicine |
Principal Investigator |
萩原 裕子 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助教 (90468207)
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Keywords | 分界条床核外側部 / CRHニューロン / 性差 / 情動 / 痛み / ホルマリン |
Research Abstract |
本年度は、CRH(corticotropin-releasing hormone)ニューロンを蛍光顕微鏡下で特異的に同定する事を主目的とした。色々と施行錯誤をして最終的にB6.FVB-Tg(Crh-cre)1Kres/J(ジャクソン社)とR26-CAG-LoxP-mTFP1(理研)を掛け合わせた。ジェノタイプでは、メンデルの法則にともとずいて、CreとmTFP1に陽性の仔をえた。生後6週令でスライスを作成しmTFP1の蛍光を観察でき、分界条床核外側部、室傍核、扁桃体中心核に限局していた。すなわち、蛍光を発した細胞はCRHニューロンと思われた。現在、in situ hybrydization法で、mTFP1陽性細胞とCRHニューロンの一致率を解析中である。 2年間の研究で分界条床核外側部のCRHニューロンを生きたまま特異的に同定する事を目的に実験を行った。当初、Freedmanの持つGFP-CRHマウスを導入することにした。しかしながら、GFP-CRHマウスのGFP蛍光が弱く使用に耐えられない事が判明した。そこでB6.FVB-Tg(Crh-cre)1Kres/J(ジャクソン社)とB6.Cg-Tg(CAG-floxed Neo-EGFP)REP08Osb(理研)を掛け合わせる事にした。CAGプロモーターは強力であり強いGFPの蛍光が期待できると考えた。首尾よく繁殖し、掛け合わせたマウスが妊娠、出産を確認したが、成熟してスライスを作成したところ、GFPの蛍光が弱い事が判明した。そこでより強い蛍光が期待できるR26-CAG-LoxP-mTFP1(理研)を掛け合わせた。ジェノタイプでは、メンデルの法則にもとづいて、CreとmTFP1に陽性の仔をえた。生後6週令でスライスを作成したところmTFP1の蛍光を観察でき、分界条床核外側部、室傍核、扁桃体中心核に限局していた。
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Research Products
(1 results)