2013 Fiscal Year Research-status Report
高齢者の健康と認知症をめぐる環境・社会要因研究:アジアとの比較より
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24790610
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
伊関 千書 福島県立医科大学, 公私立大学の部局等, 助教 (80436211)
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Keywords | 疫学 / 認知症 / 発展途上国 / 高齢者 / 文化人類学 / 発展途上国 / 南アジア / 地域在住住民 |
Research Abstract |
平成24年度までには、ネパールの病院における高齢者や、地域在住高齢者に対して現地の医療事情や高齢者の生活事情を交えながら行ってきたので、その成果を平成25年度に日本国際保健学会の雑誌「Journal of International Health」に投稿、改訂を繰り返し、近々掲載される予定となった。 昨年度までに引き続き、(平成25年度末となる)平成26年3月20日から4月2日まで、ネパールにおける高齢者の健康と認知症に関わる聞き取り調査を施行した。また、次の平成26年度はネパール現地のNGOに協力を要請し、地方であるラムジュン郡ベシサハールの郊外の村を対象としてその村の62歳以上の高齢者全員を対象とした、系統的な聞き取り調査を行う予定とする。そのための聞き取りの実際を担う現地協力員との打ち合わせを、3月27日から30日まで行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初は平成25年度内までに研究成果をまとめたかったが、現地での適切な通訳者を見つけることに難渋しており、またネパールの協力者は日本人と比較し、ゆっくりと一つのプロジェクトをこなしていくため、当初より少人数ずつの聞き取り調査となった。そのため、平成26年度にもネパールの地域在住高齢者に対する聞き取り調査が進行中である。
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Strategy for Future Research Activity |
進行中である、ネパールの地域在住高齢者の聞き取り調査を、平成26年10月くらいまでに終わらせる。そこで得られたデータを解析し、日本の高齢者のデータと比較し、成果をまとめる予定である。 また、研究の主な対象である「認知症」や「加齢による変化」は、年単位でフォローしていくことで、本当の診断や実態が明らかになるため、今後は、これまで調査してきたネパールの高齢者をフォローして変化を調査していきたいと考える。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年と26年度にまたがる、平成25年3月21日から4月2日までのネパール訪問調査に関連する費用の清算がまだ済んでいないため。 上記費用が清算後、残る使用額について、平成26年度に学会発表に関わる費用、ネパールでの訪問調査の費用として使用する予定です。
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Research Products
(8 results)