2012 Fiscal Year Research-status Report
心臓性突然死におけるオステオプロテゲリン遺伝子発現の解析
Project/Area Number |
24790640
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
近藤 武史 神戸大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (20335441)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | OPG / 心臓性突然死 / 法医解剖 |
Research Abstract |
当該研究においては、骨代謝制御を司るおとり受容体(デコイレセプター)として知られるオステオプロテゲリン osteoprotegerin (以下OPG)に着目し、法医解剖例での解析から、OPGの心臓性突然死における役割を解析する。本研究計画では、平成23年度まで行ってきたOPG研究を継続させると共にそれを発展させ、法医解剖における心臓性突 然死に重点を移しつつ、心血管系におけるOPGの役割を解析し、OPGに関する総合的かつ融合的な研究を遂行・発 展させる。OPGの血清濃度を心臓性急死の死因に応じて測定、分析する。 平成19年度まで遂行していた科学研究費補助金(平成17~平成19年度、若手研究(B)、ステロイドホルモンによるオステオプロテゲリン(OPG)遺伝子発現調節機構、課題番号 (17790266) 、研究代表者:近藤武史)による研究、及び平成23年度まで継続中の科学研究費補助金(平成20~平成23年度、若手研究(B)、骨形成・骨吸収に関与するおとり受容体の解析:前立腺癌とその骨転移における役割、課題番号 (20790283) 、研究代表者:近藤武史)による研究を更に発展させるために、平成24年度においては、法医解剖症例において血清中のOPG蛋白をELISA法により解析するための準備をすすめた。ELISA法の条件設定をするために10症例ほどのサンプルより試験的にOPG濃度を測定した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
当初の予定より、実験の条件設定等に遅れが生じている。また、虚血性心疾患(急性冠症候群を含む)、致死性不整脈、心筋症、心筋炎、血栓症などの死因に応じて、OPG血清濃度との相関を分析するための準備も遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
平成24年度に達成すべきであった点を含め、以下の使用計画に記載した実験を進めていく。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
ELISA法やそれに続くWestern blot法の条件設定を急ぐと共に、虚血性心疾患(急性冠症候群を含む)、致死性不整脈、心筋症、心筋炎、血栓症などの死因に応じたサンプリングを順次進めて行く予定である。 平成25年度以降は、それに加えて、免疫組織化学やin situ hybridizationを用いて、心筋組織や血管平滑筋組織におけるOPG発現を解析する。 冠状動脈および大動脈などの血管サンプルを用いて、組織学的にOPGの発現をみると共に、石灰化をふくむ動脈硬化病変との関連をみる。動脈硬化についてはスコア化など定量的な解析も行なう。臓器としては心筋および血管平滑筋を主な対象とするが、OPG蛋白発現はその他の臓器にも遍在することが知られているので、種々の臓器でも解析を進める。 蛋白レベルでは免疫組織化学を用いて、mRNAレベルではin situ hybridizationを用いて解析する。また、GFPとの融合タンパク質を発現させ、可視化することも検討する。
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