2013 Fiscal Year Annual Research Report
腸管組織におけるオートファジーの機能および腸管炎症病態との関連性の解明
Project/Area Number |
24790671
|
Research Institution | Asahikawa Medical College |
Principal Investigator |
稲場 勇平 旭川医科大学, 医学部, その他 (30447099)
|
Keywords | オートファジー / 実験腸炎モデル / 腸管上皮 |
Research Abstract |
腸管組織におけるオートファジーの機能及び腸管炎症の病態を解明する目的で研究を行っており、細胞株レベルとin vivoのマウスレベルでのオートファジー発言の検討を実施した。細胞株レベルでは、炎症性サイトカインの投与によりオートファジーの誘導をLC-3IIの発現をウエスタンブロットを用いた検討により確認した。再現性の確認を行い、サイトカインの投与量や発現増加に至るタイムコースについて検討を継続している。今後は、様々な抗炎症性物質の投与におけるオートファジーの発現系について検討を予定している。現在予定しているのは、腸管保護作用を有する細菌由来の物質であるCSF(納豆菌より抽出)やポリリン酸(乳酸菌より抽出)による実験系を確立している。そのほか、炎症改善にかかわるサイトカインであるIL-10の投与によりオートファジーの発現がどう変化するかについて着目している。 マウスレベルの実験系では、ワイルドタイプのマウスにDSSを内服させ実験腸炎モデルを作成し、腸管におけるオートファジーの発現について検討を行った。コントロール群に比較して有意にオートファジーが誘導されていることを確認した。また機能解析を目的としてオートファジーノックアウトマウスの作成を実施した。ATG7遺伝子ノックアウトマウスとVillin-Creマウスを掛け合合わせ腸管においてのみオートファジーの誘導が抑制されるモデルの作成を行った。現在マウスが少数確立されておりDSS腸炎をはじめとした腸炎モデルの実験を実施予定である。
|
-
-
[Journal Article] Infliximab extends the duration until the first surgery in patients with Crohn’s disease2013
Author(s)
Sakatani A, Fujiya M, Ito T, Inaba Y, Ueno N, Kashima S, Tominaga M, Moriichi K, Okamoto K, Tanabe H, Ikuta K, Ohtake T, Kono T, Furukawa H, Ashida T, Kohgo Y.
-
Journal Title
Biomed Research International
Volume: none
Pages: none
DOI
-
-