2013 Fiscal Year Research-status Report
非アルコール性脂肪肝におけるマイクロRNAを標的分子とした診断・治療法の開発
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24790706
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
谷 丈二 香川大学, 医学部附属病院, 助教 (00596075)
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Keywords | NASH / NAFLD / メトホルミン / マイクロRNA |
Research Abstract |
miRNAが搭載されたマイクロアレイを用いて、ヒト正常肝、慢性肝炎,肝硬変、肝癌の組織および末梢血液におけるmiRNAの発現を網羅的に解析し、発現プロファイルを作成後、クラスター解析をし、NASHと肝細胞癌において特異的に発現増強・減弱するmiRNAを同定する。肝癌において特異的に発現変化を起こしたマイクロmiRNAに関してその染色体の位置を調べ、そのmiRNAが、癌と関連したLOH、欠失、増幅が観察されていた染色体上に位置しているかどうかを最新のゲノム情報を用い解析を行っており、各種学会にてNASH・NAFLDの原因と思われるmiRNAの同定の発表を行っている。また、脂肪細胞の分化やNASH薬となる既存の治療薬について鋭意精査中である
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
医学分野におけるmiRNAの研究は、今始まったばかりである。正常肝、慢性肝炎、肝硬変、肝癌においてmiRNAの網羅的な発現プロファイリングを作成することは、発癌機序、予後予測、創薬などの新たな治療法開発の手がかりとなることが期待される。当科では、マイクロRNAを使用した研究を多く行っており、責任マイクロRNA同定し、創薬の可能性となる既存薬を使用しマウスに使用し精査中である
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Strategy for Future Research Activity |
マウスを用いた、NASHによる肝癌モデルを作成し、これまでに得られた結果から、肝癌を抑制すると予想されるmiRNAあるいは、anti-miRNA を投与することにより、肝癌の縮小を検討し、そのmiRNAが治療薬として使用できるかどうかを確認する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
当該実験が順調に進み、物品の必要数が少なくなったことと、NASHモデルの入荷が大幅に遅れ、海外の学会が3月末日に行われたため 出張旅費として請求し、また、マウス作成のため経費とする
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