2013 Fiscal Year Research-status Report
メラトニン関連サーカディアン血圧変動に対する光曝露およびADMAの影響
Project/Area Number |
24790774
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Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
大林 賢史 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (30596656)
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Keywords | メラトニン / 夜間血圧 / ADMA |
Research Abstract |
本研究の目的は、60歳以上の男女合計400名について日中・夜間光曝露量、メラトニン分泌量、血中ADMA濃度および24時間血圧の測定を実施し、それらの関連を調査することである。 当初研究計画で予定されていた2013年度目標であった奈良県在住の60歳以上の男女200名について調査ができ主要項目の測定をすることができた。昨年度分と合わせて400名についての調査、主要項目測定が完了した。 本研究の関連する成果として、本年度に以下の5つの論文が科学誌に採択・掲載された。①夜間光曝露量が多い群でうつが多い(Obayashi et al. J Affect Disord. 2013:151;331-336)②就寝前光曝露量およびメラトニン分泌量の糖尿病との関連(Obayashi et al. Chronobiol Int. 2014:31;394-400)③就寝前光曝露量が入眠に及ぼす影響(Obayashi et al. Chronobiol Int. 2014:31;461-467)④メラトニン分泌量と夜間頻尿の関連(Obayashi et al. J Urol. 2014:191;1816-1821)⑤夜間光曝露と夜間血圧の関連(Obayashi et al. Chronobiol Int. 2014:31;779-786) これらの研究成果は本研究の目的である夜間メラトニン分泌と夜間血圧低下率の関連へのADMAの関わりを示す上で重要な先行知見となる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究2年目である2013年度の目標は200名の対象者への調査実施であった。当初の計画通りに調査・測定が進展していると考えられる。また、本研究の目的を達成するために必要な基礎的文献として、5つの論文を科学誌に採択・掲載されたことは評価できる。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度の目標は合計400名の対象者から得られたデータを整理し解析することである。既にExcelマクロを用いた処理方法を確立しており、この点も問題ないと考える。解析結果は速やかに科学誌に投稿する予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
最終調査日は2014年度に入ったため。 2013年度未使用分は次年度に繰り越し、2014年度分調査研究費として使用する予定である。
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Research Products
(12 results)