2014 Fiscal Year Annual Research Report
メラトニン関連サーカディアン血圧変動に対する光曝露およびADMAの影響
Project/Area Number |
24790774
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Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
大林 賢史 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (30596656)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | メラトニン / 夜間血圧 / ADMA / 交互作用 / サーカディアンリズム / 生体リズム / 光曝露 / 疫学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、60歳以上の男女合計400名について日中・夜間光曝露量、メラトニン分泌量、血中ADMA濃度および24時間血圧の測定を実施し、それらの関連を調査することである。 当初研究計画で予定されていた対象者数を上回る880名について調査を実施することができた。解析の結果、ADMA低値群では、メラトニン分泌量が多いほど夜間高血圧や夜間血圧低下不良(non-dipper)の調整オッズ比が有意に低かった(P=0.004 and 0.002)が、ADMA高値群では関連を認めなかった(P=0.75 and 0.12)。これらの関連は、連続値を用いた線形回帰分析においても同様であった(ADMA低値群: P=0.031 and 0.003; ADMA高値群, P=0.52 and 0.13)。本研究の成果は論文として科学誌に採択・掲載された(Obayashi et al. Circ J. 2014;78:2908-14)。 また本研究の関連する成果として、本年度に以下の7つの論文が科学誌に採択・掲載された。①メラトニン分泌量と夜間血圧の関連(Obayashi et al. Hypertens Res. 2014;37:908-13)②メラトニン分泌量と動脈硬化の関連(Obayashi et al. J Clin Endocrinol Metab. 2014;99:3233-9)③夜間光曝露と睡眠障害の関連(Obayashi et al. Chronobiol Int. 2014;31:976-82)④ADMAと夜間頻尿の関連(Obayashi et al. Neurourol Urodyn. 2014;in press)⑤メラトニン分泌量の性差(Obayashi et al. J Epidemiol. 2015;25:38-43)⑥夜間光曝露と動脈硬化の関連(Obayashi et al. Chronobiol Int. 2015;32:310-7)⑦メラトニン分泌量と全身性炎症の関連(Obayashi et al. J Pineal Res. 2015;58:227-33)
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Research Products
(16 results)