2013 Fiscal Year Annual Research Report
移植心における内因性心臓交感神経刺激細胞の生理機能の解析とヒト移植心への臨床応用
Project/Area Number |
24790780
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
田村 雄一 慶應義塾大学, 医学部, 特任助教 (00468498)
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Keywords | 心臓移植 / 交感神経 |
Research Abstract |
本研究では内因性心臓交感神経刺激細胞の生理学的活性を解析すると同時に、増殖・分化を促進する因子に関する検討も行った。in vitroの系で心臓内の神経堤由来細胞を分離した上で培養すると、内因性心臓交感神経刺激細胞に分化することは実証していたので、さらに神経堤由来細胞からの分化・増殖をより効率的に促す物質の同定を行った。スクリーニングの結果、その有力な候補として神経増殖因子(Nerve Growth Factor: NGF)を同定した。内因性心臓交感神経刺激細胞がNGFの修飾を受けると有意に増殖・分化することをin vitro/ in vivoの双方で示す事を行った。 1)移植心ではNGFの活性が増加していることを確認した 2)in vitroにおいてはNGF添加することで内因性心臓交感神経刺激細胞への分化が高率に促進される事を確認した 3)移植モデルマウスにおいてもNGFの投与により移植心内において内因性心臓交感神経刺激細胞が増加することを確認した。 以上の成果を併せ、現在論文を英文論文誌に投稿中である。
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