2013 Fiscal Year Research-status Report
慢性酸化ストレスによる中枢ミネラルコルチコイド受容体の非ゲノム作用への影響
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24790834
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
森 典子 東京女子医科大学, 医学部, 助教 (80431857)
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Keywords | ミネラルコルチコイド受容体 / 血圧 / エピジェネティック修飾 |
Research Abstract |
片腎摘出・塩分負荷モデルにおいて、脳内酸化ストレスが亢進し、それによりミネラルコルチコイドシグナルに変化を認めることが明らかとなった。しかし、脳内ミネラルコルチコイド受容体の発現調整が何によって行われているか(酸化ストレスによるミネラルコルチコイド受容体発現の変化が何によって規定されているのか)が、明らかとなっておらず、少しモデルを検討して行う予定である。 同時に妊娠時のストレスで児に高血圧を呈するラットでも検討を行っており、このモデルに関しても脳内ミネラルコルチコイド受容体が変化することをとらえており、脳内ミネラルコルチコイド受容体シグナルが塩分感受性高血圧の一旦を担うものと考えている。このため視床下部特異的ミネラルコルチコイド受容体KOマウスを作成し、塩分負荷時の血圧変動も検討予定である。 研究成果に関しては途中であるが、日本高血圧学会、国際高血圧学会(2012年10月および2014年6月)で発表済みあるいは予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2012年4月5日に出産をし、産休・育休を取得したこと、また2012年10月に所属が変更となり、異なるテーマをもつ大学院生の指導を行う必要があったことから、実験が一時中断となってしまい、その分の遅れが生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
ミネラルコルチコイド受容体の脳内での修飾を検討するために、異なるモデル(妊娠時ストレスによる高血圧発症モデル)での脳内ミネラルコルチコイド受容体発現変化を明らかとしたため、ミネラルコルチコイド受容体発現へのエピジェネティック修飾を検討する予定である。 また脳内ミネラルコルチコイド受容体ノックアウトマウスでの塩分感受性高血圧発症・脳内酸化ストレスの検討を行う予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
民間助成金を花王より1,000,000円支給されたことや、前述より産休・育休・異動により実験計画が遅れていることによる。 今後研究を精力的に行っていくことで使用していく。産休・育休分の進行の遅れを取り戻せない場合には、1年期間の延長を行うことも考慮する予定である。
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Research Products
(7 results)