2012 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
24790851
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
レクエンコ マリアム 熊本大学, 発生医学研究所, 研究員 (70624055)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 発生・分化 / 腎臓発生 / 細胞骨格 |
Research Abstract |
腎臓は後腎間葉と尿管芽という2つの組織の相互作用によって発生し、間葉由来の上皮と尿管芽が接続して、一続きの機能単位すなわちネフロンを形成する。非筋肉型ミオシンIIA,IIBはミオシン9,10とも呼ばれ、細胞骨格を司る重要な蛋白である。特にミオシン9の変異はヒトにおいて糸球体硬化症を含む多彩な病態を呈することが知られている。本計画は、これらの遺伝子の腎臓特異的なノックアウトマウスを作成解析することで、細胞骨格が腎臓発生及び機能維持に果たす役割を解明することを目的とする。まずHoxb7Creを用いて尿管芽特異的にミオシンを欠失するマウスを作成したが、ミオシン9、ミオシン10、あるいは両方の欠失のいずれでも、腎臓の異常は認められなかった。次に、Six2Creマウスを用いて間葉特異的なミオシン欠失マウスを作成した。ミオシン9の欠失では尿細管の拡張と腎機能不全が認められた。しかし糸球体には明らかな異常を認めず、ヒト疾患とは異なる病態であった。今後、尿細管拡張の原因を解明する計画である。一方、ミオシン9/10の欠失ではネフロンの顕著な減少によって出生直後にマウスは死亡した。発生過程のネフロンで形態異常と細胞死が見られているため、今後、病態発症時期を同定し、その原因を組織学的に明らかにしたい。間葉上皮転換、遠近軸の決定、上皮の極性などについて詳細に検討し、ミオシン欠失による異常の本態を解明する計画である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
複数の遺伝子改変マウスの作成が完了し、おおまかな症状を同定できたため。
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Strategy for Future Research Activity |
それぞれのマウスの病態発症時期を同定し、その原因を組織学的に明らかにする。特に、間葉上皮転換、遠近軸の決定、上皮の極性などについて詳細に検討し、ミオシン欠失による異常の本態を解明する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
マウス、PCR 試薬 , 抗体 など購入する。
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Research Products
(1 results)