2013 Fiscal Year Annual Research Report
AGEsのエピジェネティック異常を介した糖尿病性腎症発症機序についての検討
Project/Area Number |
24790866
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
甲斐田 裕介 久留米大学, 医学部, 助教 (80441658)
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Keywords | 母体環境 / 腎障害 / アルブミン尿 / 酸化ストレス |
Research Abstract |
昨年度から継続して母体への高脂肪食+高フルクトース水が、仔の腎臓病の発症に関与しているかを明らかにする実験を継続した。12週齢の雌SDラットを通常食群(NF)と高脂肪食+高フルクトース水(HF)の2群に分け6週間飼育した。その後18週齢で同週齢の雄ラットと交配を行った。4週間の離乳期間は、両群ともNFとHFを継続した。離乳後は両群ともNF食とした。仔は雄のみ16週齢でsacrificeした。 HF群の仔ラットは出生直後は、NF群の仔ラットと比べて低体重であったが、8週齢から体重は逆転した。またHF群の仔ラットは、4週齢の時点で酸化ストレスマーカーが上昇していた。腎障害の指標であるアルブミン尿に関しても、HF群の仔ラットでは8週齢からアルブミン尿が増加してきており、組織学的にもメサンギウム基質の増加を認めていた。腎組織中のTGF-βの発現に関してもHF群の仔ラットで亢進していた。このことから母体におけるHF食が胎児の腎機能に影響していることが示唆された。
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Research Products
(1 results)