2013 Fiscal Year Annual Research Report
卵膜由来間葉系幹細胞移植による腎虚血再灌流モデルにおける組織再生保護効果の検討
Project/Area Number |
24790867
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Research Institution | National Cardiovascular Center Research Institute |
Principal Investigator |
津田 秀年 独立行政法人国立循環器病研究センター, 研究所, 流動研究員 (40622618)
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Keywords | 間葉系幹細胞 / 組織再生 / 免疫制御 / 虚血再灌流障害 / 卵膜 |
Research Abstract |
これまでに我々は卵膜由来間葉系幹細胞(FM-MSC)は大量かつ非侵襲的に入手できる再生医療に有用な細胞ソースであることを報告してきた。本研究は腎虚血再灌流障害モデルを用いてFM-MSCの組織保護効果および免疫調節効果とその機序を検証した。Lewisラットにおいて右腎摘後60分間左腎を虚血し、再灌流時ACIラットより得たFM-MSCを経静脈的に移植した。コントロール群は再灌流後24時間に顕著な血清クレアチニン値、BUN値の増加がみられたが、FM-MSC移植群ではその増加は有意に抑制された。また、腎臓の組織学的検討では再灌流後24時間後において尿細管障害が見られたが、FM-MSC移植によりそれらが軽減された。また尿細管におけるアポトーシスも同様に抑制された。さらにて腎間質における形質転換を評価したところ、同様にFM-MSC移植により減少していた。それに伴い腎線維化関連遺伝子であるTGF-βやType I Collagenの腎mRNA発現がFM-MSC移植した群において有意に抑制されていた。次に炎症調節効果を組織学的に検討したところ、再灌流後6時間からみられたマクロファージ浸潤が、FM-MSC移植により有意に抑制された。同様に、再灌流後6時間から12時間後において病態群でみられたT細胞浸潤がFM-MSC移植により有意に減少した。また、病態群で認められた腎組織におけるMCP-1,IL-6mRNA発現増加はFM-MSC移植により有意に抑制された。FM-MSC移植群では、再灌流後血清IL-10の増加が認められたため、IL-10中和抗体をFM-MSCと同時投与したところ、血清IL-10の有意な減少に加え、腎機能改善が消失した。本モデルにおける他家FM-MSC移植による病態改善機序として、FM-MSCによるMCP-1・IL-6産生抑制やIL-10産生促進が関与していることが示唆された。
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[Journal Article] Transplantation of allogenic fetal membrane-derived mesenchymal stem cells protect against ischemia-reperfusion-induced acute kidney injury2013
Author(s)
3. Tsuda H., Yamahara K., Otani K., Okumi M., Yazawa K., Kaimori JY., Taguchi A., Kangawa K., Ikeda T., Takahara S., Isaka Y
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Journal Title
Cell transplantation
Volume: 23
Peer Reviewed