2013 Fiscal Year Annual Research Report
新しいシヌクレイン遺伝子導入マウスを用いたパーキンソン病発症メカニズムの解明
Project/Area Number |
24790879
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
山門 穂高 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (10378771)
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Keywords | パーキンソン病 |
Research Abstract |
時間的・予算的な制限から、Cre/loxPシステムを使用したモデル作製から、α-syn BACの改変を主としたモデル作製に計画を変更した。この際、孤発性PDのリスク因子として同定されたSNP はα-synの発現を増加させると考えられるが、我々のα-syn BAC cloneはリスクが減少するtypeのSNPを持っていることが判明した。このため、孤発性PDのリスク因子として同定された二つのalleleに対して、rs11931074(T→G)とrs3857059 (G→A)変異をRet/ET 改変システムを用いて導入した。また、α-syn遺伝子の上流約10kbにあるRep1繰り返し配列に関しても、リスク因子となる繰り返し配列数(Rep 259bp→261bp)を導入した。さらに、α-synの凝集性を高めるために、A53T変異も同システムを用いて導入した。これらの改変BAC cloneを精製し、C57BL/6マウス受精卵にinjectonし、トランスジェニックマウスを作製した。さらに、BACトランスジェニックモデルにおいては、マウスよりラットの方がより高コピー数のlineを得られることが分かり、同コンストラクトを用いて、BACトランスジェニックラットも同様に作製した。現在、作製したモデルマウス・ラットを解析中であり、グルコセレブロシダーゼ(GBA)変異動物との交配モデルは、孤発性PDのよいモデルとなると期待される。
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