2012 Fiscal Year Research-status Report
多発性硬化症におけるNOTCH4機能ブロックによる画期的治療法の開発
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24790890
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
吉村 怜 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (20596390)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | Notch4 / EAE / 多発性硬化症 / マウス / サイトカイン |
Research Abstract |
平成24年度は、多発性硬化症モデルマウス(実験的自己免疫性脳脊髄炎、EAE)脊髄病変におけるNotch4蛋白の発現を免疫染色で解析しようと試みたが、市販の抗体4種類すべてで特異的染色像が得られず、困難を極めた。ウエスタンブロット法による同蛋白の同定やrealtime rt-PCRによる発現遺伝子の解析は現在進行中であるが、Notch4蛋白の発現は限られており、トータルの発現を見るのに適しているウエスタンブロットやPCR法では局所における有意差を検出するのは困難であった。現在は免疫染色法の再検討とin-situ hybridizationを検討している。 また、Notch4ノックアウトマウスの当研究室導入に関しては、本学動物実験計画書の度重なる変更依頼や海外からの実験動物導入遅延により現時点では結果に乏しい。現在は実験動物を繁殖中であり、必要数がそろい次第当初の計画にあったEAEへの影響を検討する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成24年度は、野生型EAEマウスの解析を主に行った。しかしながら標的蛋白Notch4は当科が独自に行なった患者データから見出した新規自己抗原候補蛋白であるため、その解析は未知の部分が多く、特にマウスモデルにおける解析は前例がないため困難を極めている。免疫染色が困難であるため、当初の解析計画を再検討している。Notch4ノックアウトマウスについても、動物実験計画書の承認および動物の搬入に時間がかかっており、現在は動物数を増やすため繁殖している段階である。平成25年度の早い時期にこのノックアウトマウスを用いたEAEモデルの作成および解析を行い、さらにNotch4に対する抗体投与によるEAE臨床経過の修飾を試みる。
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Strategy for Future Research Activity |
平成24年度に予定していたEAEマウス脊髄におけるNotch4発現に関する組織学的解析を継続する。当初は免疫染色を行なう予定であったが、特異的染色が困難であるため、in-situ hybridization法にて再度検討予定である。また、Notch4ノックアウトマウスもようやくその数が揃いつつあるので、これらを用いたEAEモデルマウスの作成を早急に行なう。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
上記実験にもちいる試薬、および実験動物維持管理費に使用する予定。
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