2013 Fiscal Year Annual Research Report
マクロファージ特異的AMPK活性調節を介した動脈硬化発症抑制の試みと分子機序解明
Project/Area Number |
24790930
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
石井 規夫 熊本大学, 医学部附属病院, 助教 (10599111)
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Keywords | マクロファージ / AMPK / 動脈硬化 / 細胞周期 |
Research Abstract |
① マウス腹腔Mφにおいて、AMPK活性化剤(AICAR)は、濃度依存性にAMPKのThr172をリン酸化し、主要な下流分子であるACCのリン酸化を誘導した。また、この効果はAICAR添加後1時間以内で誘導され、24時間以上持続した。 ② マウス腹腔Mφおいて、AICARは酸化LDLあるいは分化誘導因子Granulocyte Macrophage colony-stimulating Factor(GM-CSF)により誘導されたMφ増殖を濃度依存性に有意に抑制した。 ③ DN-AMPKを遺伝子導入し過剰発現させたMφでは、AICARにより誘導されるAMPKのリン酸化が誘導されず、下流のACCのリン酸化も誘導されなかった。このMφでは、AICARによる酸化LDL誘導性マクロファージ増殖の抑制効果が解除された。 ④ GM-CSF誘導性MφにおいてはAICAR添加によりG0/G1期にあるMφの増加と、S期とG2/M期にあるMφの減少を認めた。 ⑤ Apo E欠損マウスにAICAR投与することで脂質プロファイルに有意な変化は認めなかったが、AICAR投与群ではCTRL群と比較し有意に動脈硬化巣が縮小していた。
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Research Products
(2 results)