2013 Fiscal Year Annual Research Report
高度高中性脂肪血症におけるApoAV遺伝子変異の意義
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24790934
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Research Institution | Toho University |
Principal Investigator |
永山 大二 東邦大学, 医学部, 助教 (50385829)
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Keywords | 高度高中性脂肪血症 / ApoAV変異 |
Research Abstract |
我々は高度高TG血症において過半数で認められたApoAV変異の本態を検討している。最終的にはApoAV変異を有する症例血清より抽出した血清からApoAV蛋白を抽出し、in vitroにおけるLPL反応系への影響を明らかにする予定である。 まずは、対照群となる非高度高TG血症例から採取した血清を用いApoAVは抽出した。抽出法として抗体アフィニティクロマトグラフィ法を用い、ApoAV蛋白の存在はELISA法及びWestern blot法にて確認した。これは、既知の報告検索内においても前例のない試みである。 健常LPL(ウシミルク由来)を用いたin vitroの実験系において、対照群から抽出した精製ApoAVを添加しLPLの水解反応に与える影響を検討した。結果、ApoAV25-250ng/mlの濃度において、濃度依存的にLPL反応の抑制がみられた。対照群由来ApoAV添加にてLPL反応は促進し、変異群由来ApoAV添加にて抑制される、となれば仮説通りであったが反対の結果が出たことになる。
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