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2012 Fiscal Year Research-status Report

アレルギー応答におけるC型レクチンの役割

Research Project

Project/Area Number 24790992
Research InstitutionTokyo University of Science

Principal Investigator

角木 基彦  東京理科大学, 生命医科学研究所, ポストドクトラル研究員 (90598955)

Project Period (FY) 2012-04-01 – 2014-03-31
Keywordsアレルギー / 皮膚炎 / C型レクチン
Research Abstract

本研究課題申請時点で,Dectin-1欠損マウスにおいてFITC誘導接触性皮膚炎(CHS)の増悪化を見いだしていた。平成24年度は,Dectin-1 欠損マウスで観察されたCHS 応答亢進の現象論的詳細を明らかにする。まず,感作期における抗原提示細胞の機能を明らかにすべく,FITC感作後の所属リンパ節への遊走および活性化をフローサイトメトリーにより評価した。その結果,抗原提示細胞の遊走能および活性化は野生型マウスとDectin-1欠損マウスで同程度であった。つぎに,感作期におけるT細胞機能を明らかにすべく,FITC 感作後の野生型マウスおよび Dectin-1欠損マウスから所属リンパ節を回収し,FITC 存在下でin vitro刺激を行った。T細胞増殖を3H-TdRの取り込みにより,サイトカイン産生量をELISA法により評価した結果,野生型マウスとDectin-1欠損マウスでT細胞増殖応答,IFN-g, IL-4, IL-17産生量いずれにおいても同程度であった。また,フローサイトメトリーによりTh1/Th2/Th17/Treg細胞組成を比較したところ、野生型マウスとDectin-1欠損マウスで同程度であった。以上の結果から、Dectin-1は抗原感作期には関与せず,炎症誘導期において機能することが示唆された。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

Dectin-1はCHS応答の炎症誘導期に関わることが示唆される結果を得たが、技術上の問題から当初計画していたT細胞移植実験によるCHS誘導の解析が不十分であり、炎症誘導期におけるDectin-1の関与を直接証明できていない。一方で、感作期の解析は当初計画通りに進行したため、「やや遅れている」と評価する。

Strategy for Future Research Activity

前年度解析が不十分であった炎症誘導期におけるDectin-1の関与について早急に明らかにする。本研究機関中に、ヒト皮膚常在性の樹状細胞は生理的条件下において抗炎症状態を誘導することで皮膚の恒常性を保っていることが報告された。Dectin-1はおもに樹状細胞に発現していることが知られており、皮膚常在性の抗炎症性樹状細胞の機能維持とDectin-1の関わりについて明らかにすることで、さらに理解が深まるものと考える。その他、当初の予定通り生理的環境下におけるDectin-1リガンド候補としての常在性細菌、真菌の関与及びリガンド物質の同定を進める。また、FITC誘導CHS以外のアレルギー応答におけるDectin-1の機能を検討し、Dectin-1の病原体認識以外の生理機能を明らかにする。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

該当なし

  • Research Products

    (2 results)

All 2013 2012

All Journal Article (2 results)

  • [Journal Article] IL-22+CD4+T細胞による大腸炎誘導と抑制2013

    • Author(s)
      角木基彦、岩倉洋一郎
    • Journal Title

      臨床免疫・アレルギー内科

      Volume: 59 Pages: 405-410

  • [Journal Article] IL-17と感染防御2012

    • Author(s)
      角木基彦、岩倉洋一郎
    • Journal Title

      臨床免疫・アレルギー内科

      Volume: 57 Pages: 430-436

URL: 

Published: 2014-07-24  

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