2012 Fiscal Year Research-status Report
自然発症関節炎モデルにおける関節炎惹起性CD4T細胞の認識する自己抗原の同定
Project/Area Number |
24790996
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
伊藤 能永 京都大学, 再生医科学研究所, 助教 (60614013)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 自己抗原 |
Research Abstract |
自己免疫性関節炎を起こすSKGマウスの、関節炎惹起性TCRとその認識抗原に関して、解析を行っている。 平成24年度の成果としては、関節炎惹起性TCRを発現するハイブリドーマを確立し、そのTCRが認識する自己抗原をスクリーニングする方法を確立した。具体的には、ハイブリドーマと抗原提示細胞の共培養系に、抗原の候補となる蛋白質を加えて24時間培養し、その上清を回収する。その上清中のIL-2濃度をELISAで測定することで、ハイブリドーマが活性化したかどうかを確認することができる。 さらに、このスクリーニング法を用いて、SKGマウスの関節炎罹患関節から樹立した滑膜細胞から調整した細胞破砕液中に、抗原の候補となる蛋白質が含まれることを明らかにした。さらに抗原を絞り込むために、現在その細胞破砕液から抗原の含まれる分画を抽出しようとしている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成24年度の研究計画に記載していた通り、関節炎惹起性抗原スクリーニングシステムの確立と、抗原の候補蛋白質を含む細胞破砕液の同定は完了した。 現在、抗原同定のためのスクリーニングを精力的に行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画書に記載していたように、今後は、抗原の候補蛋白質を含む細胞破砕液の分画化を進め、各々の分画に抗原が含まれているかどうかを検討する。 また、自己抗体を利用した抗原同定も同時に試みる。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次年度の研究費は、上記の生化学的、細胞分子生物学的実験を遂行するために必要な消耗品を購入することに主に使用する。 学会参加費や、論文発表時にも適宜使用する。
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