2013 Fiscal Year Research-status Report
自然発症関節炎モデルにおける関節炎惹起性CD4T細胞の認識する自己抗原の同定
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24790996
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
伊藤 能永 京都大学, 再生医科学研究所, 助教 (60614013)
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Keywords | 自己抗原 / 自己免疫性関節炎 / 疾患惹起性T細胞 |
Research Abstract |
昨年度に引き続き、自己免疫性関節炎を起こすSKGマウスの、関節炎惹起性TCRとその認識抗原に関して、解析を行っている。 平成25年度の成果としては、平成24年度に確立した、自己抗原スクリーニング系を用いて関節炎惹起性T細胞抗原を検索した。関節炎に罹患したSKGマウスの自己抗体を用いた免疫沈降法を利用して関節炎惹起性T細胞抗原を絞り込んだところ、自己抗原Xが候補として残った。自己抗原Xのリコンビナント蛋白は、関節炎惹起性T細胞ハイブリドーマを刺激した。さらに自己抗原X由来ペプチドライブラリーをスクリーニングし、自己抗原X中のエピトープペプチドを決定した。 以上の結果を、平成25年1月にkeystone meetingで発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の最大の目的であった、疾患惹起性T細胞の認識する自己抗原を同定出来たため
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Strategy for Future Research Activity |
今回同定した自己抗原Xに反応するT細胞が実際にヒト関節リウマチ患者においても存在するか否かを検討する。 また、X特異的T細胞がいかにして疾患を引き起こすのか、胸腺での負の選択を免れるのか、を明らかにする。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
必要最小限の物品購入に抑えたため。 関節炎マウスの解析に必要なマウスの維持や、物品購入に使用する。 また、国内、海外学会での研究成果の発表に必要な旅費などに使用する。
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Research Products
(2 results)