2013 Fiscal Year Research-status Report
肺高血圧血管病変形成におけるエピジェネティクス制御
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24791057
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
淀谷 典子 三重大学, 医学部附属病院, 医員 (40525367)
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Keywords | 肺高血圧 / エストロゲン |
Research Abstract |
本年度は、最近開発されたヒト類似の病変を呈するラット肺高血圧モデルを用い、エストロゲン早期投与下と後期投与下の2郡について、肺高血圧病変形成の実験的肺高血圧評価、組織学的評価を行った。肺高血圧モデルは、血管内皮増殖因子受容体阻害剤Sugen5416(20mg/kg)を皮下投与し、続いて低気圧性低酸素(1/2気圧、10%酸素相当)に3週間暴露することによって作成した。エストロゲン早期投与群は、肺高血圧モデルの作成1週間前に卵巣を摘出し、同時に浸透圧ポンプを皮下に留置することによって、75μg/kg/dayのestradiolを4週間持続投与した。後期投与群は、肺高血圧モデルを作成後、75μg/kg/dayのestradiolを5週間持続投与した。エコーを用いて心拍出量や左心機能、肺高血圧の評価を行い、その後圧モニター下でカテーテルを留置し、右心圧と大動脈圧を測定した。血行動態評価後、心肺組織を摘出し組織評価を行った。組織評価はElastic Van Gieson法による染色で血管閉塞程度や血管内腔の細胞性増殖程度を評価した。その結果、早期投与群では肺高血圧の病変形成は抑制され、後期投与群では抑制されないという知見を得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
出産・育児休業中のため。
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Strategy for Future Research Activity |
エストロゲンの投与時期に関する知見に基づいて、エストロゲン投与モデルを用いて、肺血管病変の更なる検討を行う。また、細胞培養を用い、エストロゲンの作用機序について、エピジェネティクス機序の細胞機能への関与を検討して行く予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
出産と育児休業による研究中断のため 育児休業終了後、残額使用予定である。 ラットの購入、維持、動物モデルのための実験試薬、心臓カテーテルのためのカテーテル、チューブ、細胞培養のための容器や培養液などの消耗品購入。各種抗体、細胞培養用試薬、培養液、siRNAとランスフェクション試薬、PCR試薬などの購入。研究成果の学会、論文発表のための費用。
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