2012 Fiscal Year Research-status Report
Ｐｒａｄｅｒ－Ｗｉｌｌｉ症候群患者に対する性ホルモン補充効果について
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24791086
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| Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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| Research Institution | Dokkyo Medical University |
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Principal Investigator |
城戸 康宏 獨協医科大学, 医学部, 助教 (30534797)
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| Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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| Keywords | 遺伝学 / 臨床 / Prader-Willi Syndrome / Hypogonadism / Testosterone replacement |
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| Research Abstract |
本研究の成果は現在，American Journal of Medical Genetics（IF:2.391）に投稿している．“Testosterone Replacement Therapy to improve secondary sexual characteristics and body composition without adverse behavioral problems in adult male patients with Prader-Willi syndrome”
Yasuhiro Kido et.al.以下，要約.【Objectives】本研究の目的は，思春期以後の男性PWS患者に対する性ホルモン補充療法の効果と有害事象を検討することとした．【Results】（1）身体的変化について：体毛の増加は22名中17名（77.3%），色素沈着の増加は22名中16名（72.7%），勃起機能出現は22名中10名（45.5%），射精の出現は22名中4名（18.2%）に認められた．（2） 体組成変化について：%Fatは有意な減少を認め，BMD・lean body massは有意な増加を認めた．（3）行動異常およびMOASについて：MOASの検討では増悪が認められたのは20名中3名（15.0％）のみであり20名中8名（40.0%）でMOASの減少が認められ，全体としてはむしろ改善傾向を認めたが有意差はなかった．問題行動および攻撃性が増悪したために投与中止となった症例は認められなかった． 【Conclusions】PWS男性患者に対するテストステロン補充療法は，身体的変化・体組成の改善に有用であった．テストステロン補充療法による攻撃性の悪化はなく，テストステロン補充療法は積極的導入可能な治療法であると考えられた．
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
当初予定していたよりも多くの患者数が早期に参加できたために，研究の進捗が当初の計画以上に伸展している．
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| Strategy for Future Research Activity |
平成25年度にはこれらの長期的な効果として，継続的な評価を行っていく．また，新規対象患者数も増加していくものと考えられるため，平成25年度は短期的効果と長期的な効果を検討していくものとする．検討項目は，下記に示す．1）身体的変化：体毛の増加や色素沈着，勃起機能，射精出現の有無などについて診察を行い，比較する．2）体組成の変化：体組成に対する効果として，投与前および投与後最低6ヶ月以降での当施設の同一設備によるDEXA法（Dual Energy X-ray Absorptiometry：二重エネルギーX線吸収法）を用いて%Fat（体脂肪率），BMD（bone mineral density：骨塩量），lean body mass（除脂肪体重：筋肉量）の測定，およびBMI（body mass index）の測定を行い，投与前後での体組成を比較する．この体組成の比較に関しては，性ホルモン投与の長期的な効果を検討するために，平成25年度以降も1年に1～2回の測定を行い，体組成の変化を適宜追跡調査する．3）精神的効果：PWS患者では種々の程度に精神発達遅滞を伴っているために，主観的な感情の聞き取り調査はその信憑性に乏しく，再現性も信頼に足りない．そこで，本研究では対象の身近にいる家族および施設職員に聞き取り調査を行うThe Modified Overt Aggression Scale(以下MOAS)を用いて検討を行う．この方法を用いることで，評価困難な心理的側面に関しても，再現性のある客観的な指標での評価が可能となる．その他，性ホルモン投与によって起こりうる有害事象（血栓・多血症・脂質異常）についても検討を行う．
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| Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年度にはこれらの長期的な効果として，継続的な評価を行っていく．また，新規対象患者数も増加していくものと考えられるため，平成25年度は短期的効果と長期的な効果を検討していくものとする．検討項目は，下記に示す．1）身体的変化：体毛の増加や色素沈着，勃起機能，射精出現の有無などについて診察を行い，比較する．2）体組成の変化：体組成に対する効果として，投与前および投与後最低6ヶ月以降での当施設の同一設備によるDEXA法（Dual Energy X-ray Absorptiometry：二重エネルギーX線吸収法）を用いて%Fat（体脂肪率），BMD（bone mineral density：骨塩量），lean body mass（除脂肪体重：筋肉量）の測定，およびBMI（body mass index）の測定を行い，投与前後での体組成を比較する．この体組成の比較に関しては，性ホルモン投与の長期的な効果を検討するために，平成25年度以降も1年に1～2回の測定を行い，体組成の変化を適宜追跡調査する．3）精神的効果：PWS患者では種々の程度に精神発達遅滞を伴っているために，主観的な感情の聞き取り調査はその信憑性に乏しく，再現性も信頼に足りない．そこで，本研究では対象の身近にいる家族および施設職員に聞き取り調査を行うThe Modified Overt Aggression Scale(以下MOAS)を用いて検討を行う．この方法を用いることで，評価困難な心理的側面に関しても，再現性のある客観的な指標での評価が可能となる．その他，性ホルモン投与によって起こりうる有害事象（血栓・多血症・脂質異常）についても検討を行う．
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[Journal Article] Testosterone Replacement Therapy to improve secondary sexual characteristics and body composition without adverse behavioral problems in adult male patients with Prader-Willi syndrome: an observational study2013
Author(s)
Yasuhiro Kido, Satoru Sakazume, Yoshiko Abe, Yuji Oto, Hisashi Itabashi, Masahisa Shiraishi, Atsunori Yoshino, Yuriko Tanaka, Kazuo Obata, Nobuyuki Murakami, Toshiro Nagai
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Journal Title
American Journal of Medical Genetics
Volume: 印刷中
Pages: 印刷中
DOI
Peer Reviewed
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